神様のめしあがりもの




神様のめしあがりもの メルヘン

メルヘンのグリム兄弟
8.8/10 - 14
神様のめしあがりもの
昔、二人の姉妹がいました。一人は子供がいなくて金持ちでした。もう一人は五人こどもがいる後家で、とても貧しかったのでもう自分と子供たちに満足な食べ物も得られませんでした。それで、困って姉のところへ行き、「子供たちと私はとてもおなかがすいてるの。あなたは金持ちだから、一口のパンをください。」と言いました。しかし、金持ちの姉は石のように心が固く、「私だって家に何もないわ。」と言って、とげとげしい言葉で可哀そうな妹を追い払いました。

しばらくして金持ちの姉の夫が帰宅して、自分のために一切れパンを切ろうとして、かたまりに一筋切れ目を入れたとき、赤い血が流れ出てきました。それを見て、女はこわくなり、夫に起こったことを話しました。

夫は急いで後家と子供たちを助けに行きましたが、部屋に入ると、妹はお祈りしていました。妹は幼い子供たちを腕に抱えていて、上の三人の子供たちは死んでいました。夫は食べ物をさし出しましたが、妹は、「私たちは地上の食べ物はもう欲しくありません。神様がもう私たち三人の空腹を満たしてくれました。また同じように私たちのお願いを聞き届けてくださるでしょう。」と答え、これらの言葉を言い終わるか終わらないうちにふたりの幼い子供たちが最後の息をひきとり、それで母親の心臓がやぶれ、死んでくず折れました。


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