金の毛が3本生えた鬼


I tre capelli d'oro del diavolo


昔、1人の貧しい女がいて、男の子を産みましたが、羊膜を付けて生まれたので14歳になると王様の娘を妻にするだろうと予言されました。その後まもなく、たまたま王様が村にやってきて何かニュースがあるかと尋ねると、誰も王様だと知らなかったので、人々は「羊膜をつけた子が生まれましたよ。そんなふうに生まれた子は何をしてもうまくいくんです。14歳になると王様の娘を妻にするだろうと予言もされています。」と答えました。
王様は、悪い心をもっていたので、その予言に怒って、両親のもとへ行くと、とても愛想良くし、「貧しい人達よ、子供を預からせてくれれば世話をするよ。」と言いました。初め両親は断りましたが、その見知らぬ人が沢山の金をくれると言うので、「幸運の子供なのだから、その方が万事うまくいくにちがいない」と考え、とうとう承諾し、子供をあげました。
王様は子供を箱に入れ、馬に乗っていきましたが、深い川のところまで来ると、箱を川に投げ入れ、「これで望ましくない求婚者から娘を自由にしたわい。」と考えました。
しかし、その箱は沈まず、船のように浮かんで、一滴の水もしみ込みませんでした。そして、王様の首都の2マイル内まで漂っていくと、水車があって水車ダムで止まりました。水車番が運良くそこに立っていて、箱に気づき、鉤で引っ張りあげました。大きな宝物を見つけたと思っていたのですが、開けてみると、中には元気で生き生きしたかわいい男の子がいました。それで粉屋夫婦に持っていくと、二人には子供がいなかったので喜んで、「神様がこの子を授けてくださった。」と言いました。二人は拾い子をとても大事に世話したので、とても立派に育ちました。
あるとき突然のこと、たまたま王様は水車小屋に入ってきて、粉屋に「あの背の高い若者はお前たちの息子か?」と尋ねました。「いいえ、拾った子なんです。14年前箱に入って水車ダムまで流れてきたんです。それでウチの若いのが水から引っ張りだしたんです。」と粉屋は答えました。 それで王様は、その若者は自分が川に捨てた幸運の子供に他ならないと知り、「私の善良な人々よ、妃への手紙を若者に頼めないか?ほうびとして2粒の金を与えよう。」と言いました。粉屋はすぐ返事をし、若者に準備をするよう言いました。それから王様はお妃様に手紙を書きましたが、そこには手紙を持って着いたらすぐ若者を殺して埋めるように、そして自分が帰るまでに全て終わっているように、と書いてあったのです。若者はこの手紙を持って出発しましたが、道に迷い、夜には大きな森に来ました。暗闇の中に小さな明かりが見えたのでそちらに行くと、小屋に着きました。中に入ると、老婆がたった一人で暖炉のそばに座っていました。若者を見ると、ハッとし、「どこから来たんだい?どこにいくんだい?」と訊きました。「水車小屋から来たんだ。お妃さまのところに行きたいんだが、手紙を持っていくんだけど、森で道に迷ってしまったので、ここで夜を過ごしたいんだ。」と若者は答えました。「可哀そうな子だよ。お前は泥棒の隠れ家に来てるんだよ、帰ってきたらお前を殺してしまうよ。」と老婆は言いました。「来たっていいさ。怖くないよ。だけど、とても疲れているからこれ以上どこにもいけないよ。」と若者は言って、ベンチの上に寝そべって眠ってしまいました。
その後まもなく、泥棒たちが帰ってくると、「そこで眠っているよそ者は誰だ?」と怒って尋ねました。「ああ、道で迷った無邪気な子供だよ。可哀そうだから入れてやったのさ。お妃に手紙を持っていかなくちゃいけないんだとよ。」と老婆は答えました。泥棒たちが手紙を開いて読むと、若者が着いたらすぐ殺すようにと書いてありました。すると冷酷な泥棒たちもさすがに可哀そうに思って、親分がその手紙を破り、別の手紙を書きました。若者が来たらすぐに王様の娘と結婚させるように、と書いたのです。それから、次の朝まで静かに眠らせておき、若者が目覚めると手紙を渡し、正しい道を教えてあげました。
そしてお妃さまは手紙を受け取って読むと、書かれた通りにやり、壮大な結婚式の宴を準備させました。そして、王様の娘は幸運の子供と結婚し、若者がハンサムでやさしいので、喜んで満足して暮らしました。 暫くして王様が宮殿に戻ると、予言が実現され、その子供が娘と結婚していました。それで「どうしてこうなったんだ?わしは手紙で全く別の命令を出したぞ。」と言いました。
お妃さまは、手紙を渡し、「書かれていることをご自分でご覧になってください。」と言いました。王様は手紙を読み、別の手紙とすりかえられたことが全く良くわかりました。それで若者に「あずけた手紙をどうした?なぜその代わりに別の手紙を持ってきた?」と尋ねました。「何もわかりません。森で眠ったとき、夜の間に変えられたにちがいありません。」と若者は答えました。王様はカッとなって「何でもお前の思い通りにはさせんぞ。娘と結婚する者は地獄の鬼の頭から3本の金髪をとってこなくてはならない。」と言いました。こうして王様は若者を永遠に除きたかったのです。しかし幸運の子供は「金の髪の毛をとってきます。私は鬼を恐れません。」と答えると、別れを告げ、旅に出発しました。
道を行くと大きな町に着きました。門番が「何の商売をしているか、何を知っているか?」と尋ねました。幸運の子供が「何でも知ってるよ。」と答えると、「じゃあ、市場の泉が昔はワインを出したのに、乾いて、今は水すら出さないのはどうしてか教えてくれれば助かるんだが。」と言いました。「教えてやろう。ただ帰りまで待ってくれ。」と若者は答えました。
それから、さらに進んでいき、別の町に着くと、そこでも門番が「何の商売をしているか、何を知っているか?」と尋ねました。幸運の子供が「何でも知ってるよ。」と答えると「じゃあ、町のりんごの木が昔は金のりんごを実らせたのに、今は葉っぱすらださないのはどうしてか教えてくれれば助かるんだが。」と言いました。「教えてやろう。ただ帰りまで待ってくれ。」と若者は答えました。
それから、また進んでいくと、渡らなければならない広い川に着きました。渡し守は「何の商売をしているか、何を知っているか?」と尋ねました。幸運の子供が「何でも知ってるよ。」と答えると「じゃあ、おれがどうしていつも行ったり来たり漕いでいなくてはいけなくて決して解放されないのか教えてくれれば助かるんだが。」と言いました。「教えてやろう。ただ帰りまで待ってくれ。」と若者は答えました。 川を渡ると、地獄の入口に着きましたが、そこは黒くて中は煤けていました。鬼は留守でしたが鬼のおばあさんが大きな肘掛け椅子に座っていました。「何の用だい?」とおばあさんは尋ねましたが、あまり意地悪そうではありませんでした。「鬼の頭から3本髪の毛をとりたいんだ。さもないと、妻といられないんだ。」と若者は答えました。「それは随分な要求だね。鬼が帰ってきてお前を見つけると、命にかかわるよ。まあ、でも可哀そうだから助けてやらんでもないがね。」とおばあさんは言いました。
おばあさんは若者をアリに変え、「私の服の折り目に這って入りなさい。そこにいれば無事だろう」と言いました。「わかりました。そこまではいいんですが、そのほかに知りたいことが3つあるんです。― 市場の泉が昔はワインを出したのに、乾いて、今は水すら出さないのはどうしてか、りんごの木が昔は金のりんごを実らせたのに、今は葉っぱすらださないのはどうしてか、渡し守はどうしていつも行ったり来たり漕いでいなくてはいけなくて決して解放されないのか。」
「そりゃあ難しい質問だね。だけど、静かにして私が3本の髪の毛を引き抜くとき鬼が言うことをよく注意して聴きなさい。」とおばあさんは答えました。
夜になると鬼が帰ってきて、入るなり空気が澄んでいないと気づきました。「人間の肉の匂いがする。ここは異常なしというわけではないな。」と言い、あらゆる隅に首を突っ込み捜しましたが、何もみつかりませんでした。おばあさんは孫を叱り、「掃除したばかりだよ。全部かたづけておいたのに、お前はまたひっくり返してるじゃないか。お前はいつも鼻の中に人間の肉の匂いを入れっぱなしなんだよ。座って夕食を食べなさい。」とおばあさんは言いました。
鬼は食べて飲むのが終わると、疲れて頭をおばあさんの膝にのせ、少しシラミをとってくれるよう言いました。それからまもなくいびきをかき、重そうに呼吸をしてぐっすり眠りこみました。するとおばあさんは1本の金の髪の毛をつかんで抜き、自分のそばにおきました。「わあ、何をやってるんだ?」と鬼は叫びました。「悪い夢をみてたよ、それでお前の髪をつかんだんだ。」とおばあさんが言うと、「じゃあ。どんな夢だ?」と鬼が訊きました。「市場の泉が昔はワインを出したのに、乾いて、今は水すら出さないという夢をみたのさ。何が原因なのかね?」「あ、は、知ってさえいればねえ、泉の石の下にヒキガエルがいるのさ、その蛙を殺せばまたワインがでてくるのさ。」
おばあさんはまたシラミ取りをして、とうとう鬼は眠って窓がゆれるほどいびきをかいたので、2本目の髪の毛をひきぬきました。「何をしてるんだ?」鬼は怒って言いました。「悪く取らないでおくれ。夢の中でやったのだから。」とおばあさんは言い、「今度は何の夢だよ?」と鬼は尋ねました。「ある王国でりんごの木が昔は金のりんごを実らせたのに、今は葉っぱすらださないという夢を見たんだよ。どうしてだろうね?」とおばあさんが訊き、「あ、は、知ってさえいればねえ、ネズミが根をかじっているからさ。それを殺せばまた金のりんごを実らせるだろうよ。だけどこれからもっとずっと長くかじれば枯れてしまうさ。だけどお前の夢はもう沢山だよ。また眠っているのを邪魔したら、耳をなぐるからな。」と鬼は答えました。
おばあさんはやさしく話しかけ、もう一度シラミ取りをしたので、鬼はとうとう眠っていびきをかきました。それで3本目の金髪をつかんで引き抜きました。鬼は跳び上がって唸り声をあげ、おばあさんがまたなだめなかったなら、酷いことをしたでしょう。「悪い夢は仕方ないじゃないか。」とおばあさんは言い、「じゃあ、どんな夢だよ?」と鬼は興味をもって言いました。「渡し守が一方からもう一方へいつも漕いでいるのに解放されることはないと愚痴を言ってる夢をみたのさ。どうしてなんだい?」「間抜けだな。誰か来て渡りたがったら、渡し守は竿をそいつの手に渡さなくちゃな。そしたら、そいつが渡さなければならなくなるさ。それで渡し守は自由になれるよ。」おばあさんは3本の金髪を抜いてしまい、3つの質問に答が出たので、鬼をほうっておき、鬼は朝まで眠りました。鬼がまたでかけてしまうと、おばあさんは服の折り目からアリを取り出して、幸運の子供をまた人間の形にしました。「さあ、3本の金髪をあげるよ。鬼が3つの質問に答えたとき、お前は聞いてたよね。」と言いました。「はい、聞きました。注意して覚えておきます。」と若者は答えました。「お前は望みのものをもう手に入れたよ。だからもう帰れるね。」とおばあさんが言ったので、若者は困っているときに助けてくれた礼を言い、万事とてもうまく運んだことに十分満足して、地獄を去りました。
渡し守のところにくると、渡し守は約束の答を待っていました。「先に川を渡してくれ。そうしたら、どうやって自由になれるか教えてやるよ。」と幸運の子供は言いました。そして反対側の海岸に着くと、鬼のアドバイスを教えました。「次に誰かが川を渡してもらうためにきたら、棹をその人の手に渡せばいいんだ。」と。
歩き続けて、実らない木が立っている町に着きました。そこでもまた門番が答を待っていました。それで鬼から聞いたことを話しました。「木の根をかじっているネズミを殺せば、再び金のりんごが実るよ。」と。すると門番は感謝し、お礼に金を積んだ2頭のロバをくれて、ロバはついて来ました。
最後に泉が渇く町にやってきました。門番に鬼が言ったことを話しました。「ヒキガエルが泉の中の石の下にいるんだ。それを探して殺さなくてはいけない。そうしたら泉はまたたくさんワインをわかすだろう。」と。すると門番は感謝し、お礼に金を積んだ2頭のロバをくれました。
とうとう幸運の子供は妻のもとへ帰りました。妻は再び夫に会い、また全てにおいてどんなに首尾よくやれたか聞いて、心から嬉しく思いました。王様には、求めたものである3本の金髪を持っていきました。金を積んだ4頭のロバを見るととても満足し、「全ての条件を満たしたからには娘を妻としておいてよい。しかし、婿よ、教えてくれ、あの金すべてはどこから来てるのだ?これは莫大な富だ。」と言いました。「船を漕いでもらい川を渡り、そこに着きました。浜辺には砂の代わりに金があったのです。」と幸運の子供は答えました。王様は、「わしもとれるかな?」とそのことにとても熱心で、訊きました。「好きなだけ沢山とれます。川に渡し守がいますから、川を渡らせてもらってください。そうすれば向こう岸で袋につめられます。」と答えると、欲張りな王様は大急ぎで出発しました。川に来ると、渡し守を手招きし、向こう岸に渡すように言いました。渡し守が来て、乗るように言いました。ところが、反対岸につくと渡し守は王様の手に棹を渡し、跳んで行ってしまいました。このときから、王様は、自分の罪の罰として、渡し守をしなければいけなくなりました。たぶん今もまだやっています。もしそうなら、誰も王様から棹をうけとっていないからです。
C'era una volta una povera donna che diede alla luce un maschietto: e poiché‚ il neonato aveva indosso la camicia della fortuna, gli predissero che a quattordici anni avrebbe sposato la figlia del re. Dopo pochi giorni il re in persona giunse nel villaggio e, senza farsi riconoscere, domandò che cosa vi fosse di nuovo. "Oh," gli risposero, "è nato un bambino con la camicia della fortuna: a quattordici anni sposerà la figlia del re." Al re la notizia non piacque, così andò dai poveri genitori e domandò se volessero vendergli il loro bambino. Dapprima questi rifiutarono, ma poi, siccome lo sconosciuto insisteva tanto offrendo oro in quantità e loro non avevano neanche il pane quotidiano, finirono con l'accettare e pensarono: E' un figlio della fortuna, non gli mancherà nulla.
Il re prese il bambino, lo mise in una scatola e prosegui a cavallo, finché‚ giunse a un corso d'acqua profonda; vi gettò dentro la scatola e pensava: "Così non diventerà il marito di mia figlia." Ma la scatola galleggiò e, per grazia di Dio, non vi entrò neanche una goccia. Fu trascinata dalla corrente fino a un mulino, a due miglia dalla capitale, e là s'impigliò nella diga. Il garzone del mugnaio la vide e la tirò a riva con un uncino; pensava di trovarci dentro del denaro, tanto era pesante, invece, quando l'aprì, trovò un bel bambino allegro e vispo. Il mugnaio e sua moglie non avevano figli, perciò furono contenti, e dissero: "E' un dono di Dio." Così ebbero cura del trovatello, e questi crebbe pieno di virtù.
Quando furono trascorsi circa tredici anni, un giorno il re capitò per caso al mulino e domandò ai mugnai se quel ragazzo fosse loro figlio. "No," risposero questi. "Il garzone lo ha trovato in una scatola che era arrivata galleggiando fino alla diga." - "Quanti anni fa è successo?" domandò il re. "Circa tredici anni fa." - "Sentite," egli proseguì, "il ragazzo non potrebbe portare una lettera a Sua Maestà la regina? Mi renderebbe un gran servizio e, per questo, sarei disposto a ricompensarlo con due monete d'oro." - "Come comanda Sua Maestà," disse il mugnaio. Ma il re, accortosi che era proprio quel figlio della fortuna, scrisse una lettera alla regina nella quale si diceva: "Appena arriverà il ragazzo con questo scritto, sia ucciso e seppellito, e tutto ciò sia fatto prima del mio ritorno."
Il ragazzo s'incamminò con la lettera, ma si smarrì e la sera si trovò in una gran foresta. Nell'oscurità vide un lumino, vi si diresse e giunse a una casetta. Dentro non vi era altri che una vecchia che si spaventò nel vederlo entrare e disse: "Donde vieni e dove vai?" - "Vado da Sua Maestà la regina; le devo portare una lettera, ma mi sono smarrito e vorrei pernottare qui." - "Povero ragazzo," disse la donna, "sei capitato in una casa di briganti, quando saranno di ritorno ti uccideranno." - "Sono così stanco che non ce la faccio a proseguire," rispose egli. Mise la lettera sul tavolo, si sdraiò su di una panca e si addormentò. Quando rientrarono i briganti e lo videro, domandarono chi fosse lo sconosciuto. "L'ho accolto per compassione," disse la vecchia, "deve portare una lettera alla regina e si è smarrito." I briganti presero la lettera, l'aprirono e lessero che il ragazzo doveva essere ucciso. Allora il capobanda la stracciò e ne scrisse un'altra dove si diceva che il ragazzo, al suo arrivo, doveva sposare la figlia del re. Poi lo lasciarono riposare fino al mattino, quindi gli diedero la lettera e gli indicarono il cammino per arrivare dalla regina. Non appena ebbe letto il messaggio, questa fece preparare le nozze, e poiché‚ il figlio della fortuna era di bell'aspetto, la figlia del re lo prese volentieri come marito, ed essi vissero felici insieme.
Qualche tempo dopo il re fece ritorno al castello, e quando vide che la profezia si era avverata e che il figlio della fortuna era sposo di sua figlia, domandò, sbigottito: "Come sono andate le cose? Che ho scritto nella lettera?" - "Caro marito," disse la regina, "qui c'è la tua lettera, leggila tu stesso." Il re lesse e capì subito che era stata scambiata e domandò al giovane che ne fosse stato dello scritto che gli aveva consegnato. "Non ne so nulla," rispose, "devono avermela scambiata mentre dormivo." Ma il re incollerito disse: "No, così non va! Chi vuole mia figlia deve riportarmi dall'inferno i tre capelli d'oro del diavolo; se me li porti potrai tenerti mia figlia." - "Li avrò," rispose il figlio della fortuna. Si accomiatò da sua moglie e incominciò il suo viaggio.
Arrivò a una gran città; sulla porta la sentinella gli chiese quale fosse il suo mestiere e che cosa sapesse. "So tutto" rispose il figlio della fortuna. "Dicci allora, per favore," replicò la sentinella, "perché‚ la fontana della piazza, da cui di solito sgorgava vino, ora non dà più nemmeno acqua. Se ce lo dici, ti daremo in ricompensa due asini carichi d'oro." - "Volentieri," rispose il giovane, "aspettate ch'io torni." Proseguì e giunse davanti a un'altra città: e anche questa volta la sentinella gli chiese: "Qual è il tuo mestiere e che cosa sai?" - "So tutto," rispose. "Allora dicci, per favore, perché‚ un albero che di solito portava mele d'oro, adesso non mette neppure le foglie." - "Volentieri," rispose il giovane. "Aspettate ch'io torni." Proseguì la sua strada e arrivò a un gran fiume che doveva attraversare. Il barcaiolo gli chiese: "Che mestiere fai e che cosa sai?" - "So tutto," rispose. "Allora dimmi, per favore," disse il barcaiolo, "perché‚ devo sempre remare senza che nessuno mi dia il cambio; te ne sarò riconoscente." - "Volentieri," rispose il giovane, "aspetta ch'io torni."
Passato il fiume trovò l'inferno: là dentro era tutto nero e fuligginoso e il diavolo non era in casa, c'era soltanto sua nonna, seduta in una gran poltrona. "Che vuoi?" gli chiese. "I tre capelli d'oro del diavolo," rispose il ragazzo, "se no, non posso tenermi la mia sposa." - "Mi fai pena," diss'ella, "se viene il diavolo ti ucciderà; ma voglio vedere cosa posso fare per te." Allora lo trasformò in una formica e disse: "Nasconditi fra le pieghe della mia sottana, là sei al sicuro." - "Sì," rispose quello. "Vorrei anche sapere perché‚ una fonte da cui di solito sgorgava vino, non dà più nemmeno acqua; perché‚ un albero che di solito portava mele d'oro, ora non mette più nemmeno le foglie; e perché‚ un barcaiolo deve sempre remare senza che nessuno gli dia il cambio." - "Sono tre domande difficili," rispose la vecchia, "ma sta' zitto e fa' attenzione a quello che dice il diavolo quando gli strappo i tre capelli d'oro."
Non molto tempo dopo, sul far della notte, il diavolo tornò a casa. Fiutò a destra e a sinistra e disse: "Sento odore, sento odore di carne umana; c'è qualcosa che non va!" Allora rovistò e guardò dappertutto, ma invano. La nonna lo sgridò e disse: "Non buttarmi tutto per aria, ho appena spazzato; siedi e mangia la tua cena, hai sempre l'odore di carne umana nel naso!" Allora il diavolo mangiò e bevve; poi posò la testa in grembo alla nonna, disse che era stanco e le chiese di spidocchiarlo un po'. Non tardò ad appisolarsi, soffiando e russando. Allora la vecchia strappò un capello d'oro, lo strappò e se lo mise accanto. "Ahi!" gridò il diavolo, "che c'è?" - "Ho fatto un brutto sogno," rispose la nonna, "e allora ti ho preso per i capelli." - "Cos'hai sognato?" - "Ho sognato che una fontana da cui di solito sgorgava vino è asciutta e non dà più nemmeno acqua. Come mai?" - "Ah, se lo sapessero!" rispose il diavolo. "Nella fontana, sotto una pietra, c'è un rospo; se lo uccidono riprenderà a scorrere il vino." La nonna si rimise a spidocchiarlo finché‚ egli si addormentò e russava da far tremare i vetri. Allora gli strappò il secondo capello. "Uh, che fai?" gridò il diavolo, furente. "Non andare in collera!" ella rispose. "L'ho fatto in sogno." - "Cos'hai sognato di nuovo?" - "Ho sognato che in un regno c'è un albero da frutta che prima portava mele d'oro e ora non mette più nemmeno le foglie. Come mai?" - "Eh, se lo sapessero!" rispose il diavolo. "C'è un topo che rosicchia la radice: se lo uccidono, darà di nuovo mele d'oro; se invece il topo continua a rosicchiare, l'albero si seccherà del tutto. Ma lasciami in pace tu e i tuoi sogni; se mi svegli un'altra volta ti buschi una sberla!" La nonna lo spidocchiò nuovamente finché‚ egli si addormentò e si mise a russare. Allora gli afferrò anche il terzo capello d'oro e lo strappò. Il diavolo saltò per aria e voleva fargliela pagare, ma essa lo calmò e disse: "Sono brutti sogni!" - "Ma cosa hai sognato?!" - "Ho sognato un barcaiolo che doveva sempre andare su e giù senza che mai nessuno gli desse il cambio. Come mai?" - "Eh, il babbeo!" rispose il diavolo. "Quando uno va per attraversare il fiume, deve mettergli in mano la pertica; allora lui sarà libero, e l'altro dovrà fare il barcaiolo. Ma spidocchiami adesso che possa riaddormentarmi!" Allora la nonna lo lasciò dormire, e allo spuntar del giorno il diavolo se ne andò.
Quando si sentì al sicuro, ella tolse la formica dalle pieghe della sua gonna e ridiede sembianze umane al giovane. Poi gli diede i tre capelli d'oro e disse: "Hai sentito ciò che ha detto il diavolo?" - "Sì," rispose il figlio della fortuna, "e terrò tutto a mente." - "Non ti occorre altro," disse ella, "ora vai per la tua strada." Egli ringraziò la nonna del diavolo, e lasciò l'inferno. Quando giunse dal barcaiolo, che doveva trasportarlo dall'altra parte del fiume, questi voleva avere la risposta promessa. "Portami prima dall'altra parte," disse il ragazzo, "poi te la dirò." E, come scese dalla barca, gli diede il consiglio del diavolo: "Quando viene qualcuno che vuole essere portato sull'altra riva, mettigli la pertica in mano e scappa." Poi il giovane proseguì e giunse alla città dove si trovava l'albero rinsecchito, e anche la sentinella gli chiese la risposta. Allora egli disse quello che aveva sentito dal diavolo: "Uccidete il topo che rosicchia le radici, e l'albero tornerà a dare mele d'oro." La sentinella lo ringraziò e, come ricompensa, gli diede due asini carichi d'oro che dovettero seguirlo. Infine arrivò alla città della fontana prosciugata, e anche lì la sentinella volle avere la risposta. Nuovamente egli riferì le parole del diavolo: "C'è un rospo sotto una pietra; cercatelo e uccidetelo, e la fontana tornerà a dare vino." La sentinella lo ringraziò e gli diede altri due asini carichi d'oro.
Il figlio della fortuna giunse finalmente a casa da sua moglie che si rallegrò di cuore rivedendolo e sentendo che tutto era andato bene. Egli diede i tre capelli d'oro del diavolo al re, cosicché‚ questi non trovò più nulla da ridire. E, quando vide i quattro asini carichi d'oro, disse tutto contento: "Ma dimmi, caro genero, da dove viene tutto quell'oro? E' un'immensa ricchezza." - "L'ho trovato vicino a un fiume" rispose il figlio della fortuna "e ce n'è ancora." - "Posso prenderne anch'io?" domandò il re, pieno di avidità. "Quanto ne volete!" rispose il giovane. "Sul fiume c'è un barcaiolo; fatevi traghettare da lui, dall'altra parte c'è oro in abbondanza!" Allora il vecchio re si precipitò in fretta e furia e quando giunse al fiume fece cenno al barcaiolo che lo prese con s'. Ma come furono dall'altra parte e il re volle sbarcare, il barcaiolo gli mise in mano la pertica e saltò a terra. Così il vecchio dovette remare come punizione dei suoi peccati.
Lo fa ancora? Come no? Certo nessuno gli avrà tolto il remo!