日本語

六人の家来

ENGLISH

The six servants


昔、魔法使いの年とった女王が住んでいました。女王の娘は日のもとで最も美しい乙女でした。ところがばあさんは人間をおびき出して破滅させようとしか考えていなくて、求婚者が現れると、娘を妻にしたければまず務めを果たすか、できなければ死ぬしかないよ、と言いました。たくさんの男が娘の美しさに目がくらみ、実際にこれに命をかけました。しかし、ばあさんが命じたことを成し遂げることができなくて、情け容赦なく、膝まずかせられ、首が切り落とされました。

ある王様の息子もまたその美しい乙女のことを聞き及び、父親に「そこに行かせてください。結婚の申し込みをしたいのです。」と言いました。「だめだ」と王様は答えました。「それは死にに行くことだぞ。」これをきいて息子は臥せって死ぬほど重い病になり、七年間ねていましたが治せる医者がいませんでした。父親はもう治せる望みがないとわかると、気が重いながら息子に言いました。「そこへ行って運を試すがよい。わしはお前を治す方法が他にわからないからな。」息子はそれを聞くと、ベッドから起きあがりまた元気になって、喜んで出かけて行きました。

荒れ野を馬で進んでいると大きな干草の山のようなものが地面に置いてあるのが遠くから見えました。もっと近づいて見ると、それは人間のお腹でした。その男はそこにねそべっていたのですが大きなお腹が小さな山のようにみえたのでした。太った男は旅人をみると、立ち上がって、「人が要るなら、私を雇ってください。」と言いました。王子は、「そんな不細工な男をどうすればいいんだ?」と答えました。「ああ」とでっぷりした男は言いました。「こんなのは何でもないんだ。本当にふくれたら、この三千倍太くなるよ。」「そういうことなら」と王子は言いました。「お前を使える。一緒に来たまえ。」

そこで太った男は王子についてきました。しばらくして二人は耳を芝生につけて地面にねそべっている別の男を見つけました。「そこで何をしてるんだい?」と王様の息子が尋ねました。「聴いているんだ」と男は答えました。「そんなに一生懸命何を聴いてるんだい?」「世間で起きてることを聴いてるんだ。おれの耳は何も聞き逃さないからね。草が伸びていくのだって聞こえるよ。」「じゃ、美しい娘のいる年とった女王の宮廷から何が聞こえてくるか教えてくれよ」と王子は言いました。すると男は「求婚者の頭を切り落としている刀のびゅっという音が聞こえるね。」と答えました。王様の息子は、「お前は使えるな。一緒に来てくれ。」と言いました。

三人が進んでいくと、横になっている両足と両脚の一部が見えましたが、体の他の部分は見えませんでした。ずっと歩いていくと、三人は胴体に着いて、それからとうとう頭のところに来ました。「なんとまあ」と王子は言いました。「お前はなんてのっぽなんだ。」「ああ」とのっぽの男は答えました。「こんなのはまだ全然何てことないんだ。本当に手足を伸ばせば、この三千倍は高くなって、地上で一番高い山より高いんだ。おれを雇う気があるなら、喜んで仕えるよ。」「一緒に来いよ、お前は使える。」と王子は言いました。

四人が先へ進んでいくと、両目に目隠しをしている男が道端に座っているのを見つけました。王子はその男に、「目が弱くて光を見れないのかい?」と言いました。「いや、違う」と男は答えました。「だけど目隠しを外してはいけないんだ。なんせおれの目で見るものは何でもこなごなに割れてしまうんでね。おれの目はそれほど力があるんだ。それを使えるなら、喜んで家来になるよ。」「一緒に来いよ」と王様の息子は答えました。「お前は使える。」

五人が先へ進んでいくと、暑い日なたで寝ているのに体じゅうで震えていて、そのため手足がちっともじっとしていない男を見つけました。「日がこんなに暑く照っているのにいったいなんで震えてるんだい?」と王様の息子は言いました。「ああ」と男は答えました。「おれはまるで違う体質なんだ。暑くなればなるほどおれは寒くなって、寒さが骨身にしみるのさ。それで寒くなればなるほど、おれは熱くなるんだ。氷の真ん中で熱くてたまらないし、火の真ん中で寒くてたまらないんだ。」「お前はへんなやつだな」と王子は言いました。「だけどおれの家来になる気があるなら、ついてこいよ。」

六人が先へすすんでいくと、男が立っているのが見えました。この男は首を長く伸ばして、周りを見回したり、あらゆる山の向こうを見たりしていました。「そんなに熱心に何を見てるんだい?」と王様の息子は言いました。男は、「おれは目がとてもいいから、世界中の森や野原や山や谷の中まで見えるのさ。」と言いました。王子は、「よかったら一緒に来いよ。まだそういうやつが要り用だからな。」と言いました。

そうして王様の息子と六人の家来は年とった女王が住んでいる町にやってきました。王子は自分が誰か言わないで「美しい娘さんをくださるなら、あなたが言いつけるどんな仕事もやります。」と言いました。魔法使いはこんなハンサムな若者が巣にひっかかったのを喜んで、「お前に三つの仕事をさせるよ。もしもその三つを全部やりとげられれば、お前を娘の夫で主人にさせてあげるよ。」と言いました。「最初の仕事は何でしょう?」「紅海に落とした私の指輪をとってきてもらいたい」

そこで王様の息子は家来のところへ帰ってきて、「最初の仕事は簡単じゃないよ。指輪を紅海から取り出すんだ。さあ、どうしたらいいか考えてくれ。」と言いました。すると目がいい男が「おれがどこにあるか見よう。」と言って、水の中を覗きこみ、「ああ、尖った岩にぶら下がっているよ」と言いました。

のっぽがそこへみんなを運び、「指輪が見えれば、おれがすぐ取り出すんだがな」と言いました。「何だ、それだけのことか」と太っちょが叫び、腹ばいになり水に口をつけました。すると渦巻きのように波が口に入って行き、男は草地のように乾くまで海の水をみんな飲み干しました。のっぽは少しかがんで、手で指輪を取り出しました。

王様の息子は指輪を手に入れて喜び、年とった女王のところに持って行きました。女王は驚いて言いました。「うん、確かに私の指輪だ。お前は無事に一番目の仕事を片付けたね。だが、今度は二番目の仕事になるよ。私の宮殿の前にある草原がお見えかい?あそこで300頭の太った雄牛が草を食べているんだ。これらをお前は皮も毛も角もみんな食べなければならない、そうして下の地下室に300樽のワインがある。これらもみんな飲み干さなくてはならない。牛の毛一本、ワインの一滴も残ったら、お前の命をもらうよ」「この食事にお客を誰も招いてはいけないのですか?」と王子は尋ねました。「一緒に食べる人がいなくてはご馳走もまずくなるというもの。」ばあさんは意地悪く笑って、「一緒に食べる相手に一人だけ呼んでもいいが、それ以上はだめだよ。」と言いました。

王様の息子は家来たちのところへ行き、太っちょに、「お前を今日私のお客にしてたっぷり食わしてやろう」と言いました。こうして、太っちょはふくらんで、一本の毛も残さずに300頭の雄牛を平らげて、おれは朝食しか食べられないのかと尋ねました。それから、グラスは要らないと思い樽からじかにワインを飲んで下に沈んでいるかすまで飲み干しました。

食事が終わると王子はばあさんのところへ行き、二番目の仕事もやり遂げました、と言いました。ばあさんはこれに驚き、「前にはここまでやった人はだれもいなかったよ。だが、まだあと一つ仕事が残っているよ」と言い、(お前を逃すもんか、お前の頭を肩にくっつけておかないよ)と密かに思っていました。

「今晩」とばあさんは言いました。「娘をお前さんの部屋に連れていくから、お前は腕をまわして娘をだいているんだ。だがそうして一緒にすわっているとき、眠りこまないように気をつけておくれ。12時になったら私が行くから、もしそのときに娘がお前の腕の中にいなければ、お前はおしまいだよ。」

王子は、(この仕事は簡単だぞ、僕は絶対目を開けているもの。)と思いました。それでも家来たちを呼び、ばあさんが言ったことを話して、「このかげにどんな悪だくみがひそんでいるかわからない。用心に越したことはない。見張って娘が僕の部屋から出て行かないように気をつけてくれ」と言いました。夜になるとばあさんは娘と一緒にやってきて、王子の腕の中に預けました。そうしてのっぽは二人の周りをぐるりと巻いて、太っちょは戸口で見張り、誰も入れないようにしました。そうして二人は座っていました。娘は一言も話しませんでしたが、月明かりが窓から娘の顔を照らしたので、王子は娘の素晴らしい美しさを見ることができました。王子はただ娘を眺めているだけでした。そして、いとしさと嬉しさでいっぱいになり、まぶたが重くなることはありませんでした。こうして11時まで過ぎましたが、ばあさんがみんなに眠る魔法をかけたので、その瞬間に娘は連れ去られました。

そうしてみんなはぐっすり眠り、魔法の力がなくなる12時15分前になってやっと目覚めました。「ああ、大失敗だ」と王子は叫びました。「これで僕は終わりだ」忠実な家来たちも嘆き始めました。しかし、聴き男が、「静かに!おれは聴こうとしてるんだ」と言いました。そうして少し聴いていましたが、「娘は岩のところだ。ここから300リーグ(1440km)離れている。自分の運命を嘆いているぞ。おい、のっぽ、お前だけが救えるぞ。お前はしっかり伸びて立てば二、三歩でそこに着くだろ。」

「よし、やろう」とのっぽは答えました。「だが、岩を砕くために眼力のやつも一緒にきてくれ。」そこでのっぽは目隠しをした男を背負って、目をパチクリする間にたちまち二人は魔法にかけられた岩に着きました。のっぽの男はすぐにもう一人の男から目隠しをはずしました。そうして眼力男が見回しただけで岩は震え出しこなごなになりました。そのあとのっぽは娘を腕にだいて一瞬で連れ戻し、それから同じ速さで仲間の男を連れ戻しました。そうして12時前に、みんなは前にいたところにすっかり陽気で嬉しそうに座っていました。12時になると年とった魔法使いは、「さあ今度こそ仕留めた」というような意地悪い顔をしてそっと入ってきました。というのは娘は300リーグ離れた岩にいると思いこんでいたからです。しかし娘が王子の腕の中にいるのを見るとびっくりして言いました。「こいつは私の上手をいくんだ」ばあさんは異議をとなえるわけにはいかず娘を王子に渡すしかありませんでした。しかし、娘の耳に、「身分の低い人たちに従わなくてはいけないし、自分の好きなように夫を選べないのはお前の恥だね」と囁きました。

これを聞いて娘の高慢な心は怒りでいっぱいになり、仕返しを考えました。次の朝、娘は300束のたきぎを集めさせ、あなたは三つの仕事を成し遂げたけど、だれかたきぎの中に入り火に耐えなければ、私はあなたの妻になりません、と王子に言いました。(家来の誰もこの人のために焼け死のうとは思わないわ、すると私を恋しているからこの人は自分で火に入るでしょう、そうして私は自由になるわ)と思ったのです。しかし、家来たちは「おれたちみんななにかをやったぜ。寒がりやだけは別だ。あいつが仕事にとりかからねばならん。」と言って、たきぎの山の真ん中に寒がりやを入れて、たきぎに火をつけました。

すると火は燃え始め、三日間燃えてやっとたきぎが燃え尽き、炎が消えてしまうと寒がりやは灰の真ん中に立っていて、やまならしの葉のように震えていました。そして、「生まれてからこんなに寒かったことはないよ。もっと続いたら、凍えてしまうところだった。」と言いました。他に言い訳が見つからなかったので美しい乙女はもうこの見知らぬ若者を夫として受け入れるしかありませんでした。しかし二人が馬車で教会へ出かけていくと、ばあさんは「わたしゃ恥ずかしくてがまんできないよ」と言って、自分の兵士たちを送り、逆らう者はみんな切り伏せて、娘を取り戻しておくれ、と命じました。しかし、聴き男が耳をすましていて、ばあさんの密かな話を聞きつけました。「どうしようか?」と聴き男は太っちょに言いました。太っちょはどうしたらよいかわかり、前に飲んでいた海の水を馬車のうしろに一、二回吐き出しました。すると大きな湖ができあがって、兵士たちはそこにはまって溺れ死にました。

魔法使いはそれがわかると、甲冑をつけた騎士たちを送りこみました。しかし聴き男は鎧のがちゃがちゃいう音を聞きつけ、眼力男の片目から目隠しをとりました。眼力男は敵の軍隊にしばらく目をあてていると、みんなガラスのように飛び散りました。そうして若者と娘は邪魔されずに道を進んでいきました。二人が教会で祝福されたあと、六人の家来たちは別れを告げて、主人に言いました。「あなたの望みはもう叶えられています。もうおれたちは必要ないでしょう。おれたちは自分の道を行って運だめしをしてみます。」と言いました。

王子の父親の宮殿から半リーグ(2.4km)のところに村があり、その近くで豚飼いが群れの番をしていました。二人がそこにきたとき王子は妻に、「僕が本当はだれか知ってるかい?僕は王子なんかじゃなくて豚飼いなのさ。そこの群れと一緒にいる男が僕の父だ。僕たち二人も仕事に取り掛かって父を手伝わなくてはいけないんだ。」と言いました。

そうして王子は妻と一緒に宿屋に泊り、夜のうちに妻の王家の服を持ち去るように、と宿の主人にこっそり話しました。そこで朝に妻が目覚めると着る物が何もなくて、宿屋のおかみさんが古い長スカートと毛糸の靴下をくれましたが、そのときにすごい贈り物をしているとみせかけて、「あんたのだんなのためでなかったら、何もあげなかったけどね。」と言いました。そこで王女は、夫は本当は豚飼いなんだわ、と信じて、夫と一緒に群れの世話をしました。そして、(私は高慢で人を見下していたんだから、こうなってもしかたないわ)と思いました。

こうして一週間経ち、妻はもう我慢できなくなりました。というのは両足がひりひり痛むところだらけだったからです。するとニ、三人の人々がきて、あなたのだんなさんは誰か知っていますか?とききました。「ええ」と妻は答えました。「夫は豚飼いです。今紐や綱を持ってちょっと商いをしようとでかけたばかりです。」しかし、その人たちは「一緒にいらっしゃいな、だんなさんのところへ連れていきましょう」と言って、宮殿へ連れて行きました。そうして妻が広間に入ると、夫が王様らしい服を着てそこに立っていました。しかし、妻ははじめ夫だとわかりませんでした。やがて夫は妻を腕に抱いてキスし、「僕は君のためにとても苦しんだ、それで君にも僕のために苦しんでもらいたかった。」と言いました。そうして結婚式が挙げられました。これを語ってくれた人は、自分もその式に出席したかったなあ、と言ってますよ。
In former times there lived an aged Queen who was a sorceress, and her daughter was the most beautiful maiden under the sun. The old woman, however, had no other thought than how to lure mankind to destruction, and when a wooer appeared, she said that whosoever wished to have her daughter, must first perform a task, or die. Many had been dazzled by the daughter's beauty, and had actually risked this, but they never could accomplish what the old woman enjoined them to do, and then no mercy was shown; they had to kneel down, and their heads were struck off. A certain King's son who had also heard of the maiden's beauty, said to his father, "Let me go there, I want to demand her in marriage." - "Never," answered the King; "if you were to go, it would be going to your death." On this the son lay down and was sick unto death, and for seven years he lay there, and no physician could heal him. When the father perceived that all hope was over, with a heavy heart he said to him, "Go thither, and try your luck, for I know no other means of curing you." When the son heard that, he rose from his bed and was well again, and joyfully set out on his way.

And it came to pass that as he was riding across a heath, he saw from afar something like a great heap of hay lying on the ground, and when he drew nearer, he could see that it was the stomach of a man, who had laid himself down there, but the stomach looked like a small mountain. When the fat man saw the traveller, he stood up and said, "If you are in need of any one, take me into your service." The prince answered, "What can I do with such a great big man?" - "Oh," said the Stout One, "this is nothing, when I stretch myself out well, I am three thousand times fatter." - "If that's the case," said the prince, "I can make use of thee, come with me." So the Stout One followed the prince, and after a while they found another man who was lying on the ground with his ear laid to the turf. "What art thou doing there?" asked the King's son. "I am listening," replied the man. "What art thou listening to so attentively?" - "I am listening to what is just going on in the world, for nothing escapes my ears; I even hear the grass growing." - "Tell me," said the prince, "what thou hearest at the court of the old Queen who has the beautiful daughter." Then he answered, "I hear the whizzing of the sword that is striking off a wooer's head." The King's son said, "I can make use of thee, come with me." They went onwards, and then saw a pair of feet lying and part of a pair of legs, but could not see the rest of the body. When they had walked on for a great distance, they came to the body, and at last to the head also. "Why," said the prince, "what a tall rascal thou art!" - "Oh," replied the Tall One, "that is nothing at all yet; when I really stretch out my limbs, I am three thousand times as tall, and taller than the highest mountain on earth. I will gladly enter your service, if you will take me." - "Come with me," said the prince, "I can make use of thee." They went onwards and found a man sitting by the road who had bound up his eyes. The prince said to him, "Hast thou weak eyes, that thou canst not look at the light?" - "No," replied the man, "but I must not remove the bandage, for whatsoever I look at with my eyes, splits to pieces, my glance is so powerful. If you can use that, I shall be glad to serve you." - "Come with me," replied the King's son, "I can make use of thee." They journeyed onwards and found a man who was lying in the hot sunshine, trembling and shivering all over his body, so that not a limb was still. "How canst thou shiver when the sun is shining so warm?" said the King's son. "Alack," replied the man, "I am of quite a different nature. The hotter it is, the colder I am, and the frost pierces through all my bones; and the colder it is, the hotter I am. In the midst of ice, I cannot endure the heat, nor in the midst of fire, the cold." - "Thou art a strange fellow," said the prince, "but if thou wilt enter my service, follow me." They travelled onwards, and saw a man standing who made a long neck and looked about him, and could see over all the mountains. "What art thou looking at so eagerly?" said the King's son. The man replied, "I have such sharp eyes that I can see into every forest and field, and hill and valley, all over the world." The prince said, "Come with me if thou wilt, for I am still in want of such an one."

And now the King's son and his six servants came to the town where the aged Queen dwelt. He did not tell her who he was, but said, "If you will give me your beautiful daughter, I will perform any task you set me." The sorceress was delighted to get such a handsome youth as this into her net, and said, "I will set thee three tasks, and if thou art able to perform them all, thou shalt be husband and master of my daughter." - "What is the first to be?" - "Thou shalt fetch me my ring which I have dropped into the Red Sea." So the King's son went home to his servants and said, "The first task is not easy. A ring is to be got out of the Red Sea. Come, find some way of doing it." Then the man with the sharp sight said, "I will see where it is lying," and looked down into the water and said, "It is sticking there, on a pointed stone." The Tall One carried them thither, and said, "I would soon get it out, if I could only see it." - "Oh, is that all!" cried the Stout One, and lay down and put his mouth to the water, on which all the waves fell into it just as if it had been a whirlpool, and he drank up the whole sea till it was as dry as a meadow. The Tall One stooped down a little, and brought out the ring with his hand. Then the King's son rejoiced when he had the ring, and took it to the old Queen. She was astonished, and said, "Yes, it is the right ring. Thou hast safely performed the first task, but now comes the second. Dost thou see the meadow in front of my palace? Three hundred fat oxen are feeding there, and these must thou eat, skin, hair, bones, horns and all, and down below in my cellar lie three hundred casks of wine, and these thou must drink up as well, and if one hair of the oxen, or one little drop of the wine is left, thy life will be forfeited to me." - "May I invite no guests to this repast?" inquired the prince, "no dinner is good without some company." The old woman laughed maliciously, and replied, "Thou mayst invite one for the sake of companionship, but no more."

The King's son went to his servants and said to the Stout One, "Thou shalt be my guest to-day, and shalt eat thy fill." Hereupon the Stout One stretched himself out and ate the three hundred oxen without leaving one single hair, and then he asked if he was to have nothing but his breakfast. He drank the wine straight from the casks without feeling any need of a glass, and he licked the last drop from his finger-nails. When the meal was over, the prince went to the old woman, and told her that the second task also was performed. She wondered at this and said, "No one has ever done so much before, but one task still remains," and she thought to herself, "Thou shalt not escape me, and wilt not keep thy head on thy shoulders! This night," said she, "I will bring my daughter to thee in thy chamber, and thou shalt put thine arms round her, but when you are sitting there together, beware of falling asleep. When twelve o'clock is striking, I will come, and if she is then no longer in thine arms, thou art lost." The prince thought, "The task is easy, I will most certainly keep my eyes open." Nevertheless he called his servants, told them what the old woman had said, and remarked, "Who knows what treachery lurks behind this? Foresight is a good thing keep watch, and take care that the maiden does not go out of my room again." When night fell, the old woman came with her daughter, and gave her into the princes's arms, and then the Tall One wound himself round the two in a circle, and the Stout One placed himself by the door, so that no living creature could enter. There the two sat, and the maiden spake never a word, but the moon shone through the window on her face, and the prince could behold her wondrous beauty. He did nothing but gaze at her, and was filled with love and happiness, and his eyes never felt weary. This lasted until eleven o'clock, when the old woman cast such a spell over all of them that they fell asleep, and at the self-same moment the maiden was carried away.

Then they all slept soundly until a quarter to twelve, when the magic lost its power, and all awoke again. "Oh, misery and misfortune!" cried the prince, "now I am lost!" The faithful servants also began to lament, but the Listener said, "Be quiet, I want to listen." Then he listened for an instant and said, "She is on a rock, three hundred leagues from hence, bewailing her fate. Thou alone, Tall One, canst help her; if thou wilt stand up, thou wilt be there in a couple of steps."

"Yes," answered the Tall One, "but the one with the sharp eyes must go with me, that we may destroy the rock." Then the Tall One took the one with bandaged eyes on his back, and in the twinkling of an eye they were on the enchanted rock. The Tall One immediately took the bandage from the other's eyes, and he did but look round, and the rock shivered into a thousand pieces. Then the Tall One took the maiden in his arms, carried her back in a second, then fetched his companion with the same rapidity, and before it struck twelve they were all sitting as they had sat before, quite merrily and happily. When twelve struck, the aged sorceress came stealing in with a malicious face, which seemed to say, "Now he is mine!" for she believed that her daughter was on the rock three hundred leagues off." But when she saw her in the prince's arms, she was alarmed, and said, "Here is one who knows more than I do!" She dared not make any opposition, and was forced to give him her daughter. But she whispered in her ear, "It is a disgrace to thee to have to obey common people, and that thou art not allowed to choose a husband to thine own liking."

On this the proud heart of the maiden was filled with anger, and she meditated revenge. Next morning she caused three hundred great bundles of wood to be got together, and said to the prince that though the three tasks were performed, she would still not be his wife until some one was ready to seat himself in the midst of the wood, and bear the fire. She thought that none of his servants would let themselves be burnt for him, and that out of love for her, he himself would place himself upon it, and then she would be free. But the servants said, "Every one of us has done something except the Frosty One, he must set to work," and they put him in the middle of the pile, and set fire to it. Then the fire began to burn, and burnt for three days until all the wood was consumed, and when the flames had burnt out, the Frosty One was standing amid the ashes, trembling like an aspen leaf, and saying, "I never felt such a frost during the whole course of my life; if it had lasted much longer, I should have been benumbed!"

As no other pretext was to be found, the beautiful maiden was now forced to take the unknown youth as a husband. But when they drove away to church, the old woman said, "I cannot endure the disgrace," and sent her warriors after them with orders to cut down all who opposed them, and bring back her daughter. But the Listener had sharpened his ears, and heard the secret discourse of the old woman. "What shall we do?" said he to the Stout One. But he knew what to do, and spat out once or twice behind the carriage some of the sea-water which he had drunk, and a great sea arose in which the warriors were caught and drowned. When the sorceress perceived that, she sent her mailed knights; but the Listener heard the rattling of their armour, and undid the bandage from one eye of Sharp-eyes, who looked for a while rather fixedly at the enemy's troops, on which they all sprang to pieces like glass. Then the youth and the maiden went on their way undisturbed, and when the two had been blessed in church, the six servants took leave, and said to their master, "Your wishes are now satisfied, you need us no longer, we will go our way and seek our fortunes."

Half a league from the palace of the prince's father was a village near which a swineherd tended his herd, and when they came thither the prince said to his wife, "Do you know who I really am? I am no prince, but a herder of swine, and the man who is there with that herd, is my father. We two shall have to set to work also, and help him." Then he alighted with her at the inn, and secretly told the innkeepers to take away her royal apparel during the night. So when she awoke in the morning, she had nothing to put on, and the innkeeper's wife gave her an old gown and a pair of worsted stockings, and at the same time seemed to consider it a great present, and said, "If it were not for the sake of your husband I should have given you nothing at all!" Then the princess believed that he really was a swineherd, and tended the herd with him, and thought to herself, "I have deserved this for my haughtiness and pride." This lasted for a week, and then she could endure it no longer, for she had sores on her feet. And now came a couple of people who asked if she knew who her husband was. "Yes," she answered, "he is a swineherd, and has just gone out with cords and ropes to try to drive a little bargain." But they said, "Just come with us, and we will take you to him," and they took her up to the palace, and when she entered the hall, there stood her husband in kingly raiment. But she did not recognize him until he took her in his arms, kissed her, and said, "I suffered much for thee and now thou, too, hast had to suffer for me." And then the wedding was celebrated, and he who has told you all this, wishes that he, too, had been present at it.




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