本当の花嫁


真新娘


昔、娘がいました。若くて美しかったのですが、とても小さい時に母親が亡くなり、継母がひどくいじめるので娘の暮らしは惨めなものでした。継母が何かやるように言いつけるときはいつも、娘は根気よく取り組んで何でもできる限りのことをしました。それでも娘は意地悪な継母の心をつかむことはできませんでした。継母は決して満足しないし、これでいいということは絶対ありませんでした。娘が一生懸命働けば働くほど、さらに多くの仕事が言いつけられ、継母はこの娘に、いかにもっと重荷を背負わせて、いかにもっと暮らしを惨めにさせるかを考えるだけでした。
ある日、継母は、「ここに12ポンドの羽根があるから、羽柄からつみ取るんだよ。今日の日暮れまでに終わって無かったら、たっぷりぶってやるからね。一日中ぶらぶらできると思ってるのかい?」と言いました。可哀そうに娘は座って仕事にとりかかりましたが、涙が頬を流れ落ちました。というのは一日でその仕事を終えるのは全く無理だとはっきりみてとれたからです。前に小さな羽根の山をおいて、悲しみのあまりため息をついたり手を打ちあわせたりするといつも、羽根は飛び散ってしまい、また拾い集めて仕事を新たに始めなければなりませんでした。
それで娘はテーブルに肘をつき、顔を両手にうずめて、「神様のお創りになったこの世に私を哀れに思う人はいないの?」と叫びました。すると低い声で「安心おし、娘さん、お前を助けに来たよ。」というのが聞こえてきました。娘が見上げるとおばあさんがそばにいました。おばあさんは娘の手をやさしくとり、「さあ、何を困っているのか話してごらん」と言いました。おばあさんの話し方がやさしかったので、娘は惨めな暮らしについて話し、次から次へときつい仕事を押し付けられ、言いつけられた仕事を終わりまでやりおおせられないんです、と言いました。「この羽根を今日の日暮れまでに終わらなければ、義理のお母さんは私をぶちます。そうするとおどされました。お母さんは言ったことは必ずやるんです。」そう言って娘は涙がまたあふれ始めました。しかしやさしいおばあさんは、「恐がらなくていいよ、娘さん、しばらくお休み、その間にお前の仕事をやっておくから。」娘はベッドに横になり、まもなく寝入りました。
おばあさんは羽根ののっているテーブルに座り、萎びた手で触ったかと思うとどんなに羽柄から離れていったことでしょう。12ポンドはすぐに終えられました。娘が目覚めたとき、大きな真っ白い山が積み上げられて、部屋の何もかもきれいにかたづけられていましたが、おばあさんは消えてしまっていました。乙女は神様にお礼を言い、夕方になるまでじっと座っていました。夕方に継母が入って来て、仕事が終わっているのを見て目をみはりました。「ほらごらんな、嫌な子だねえ」と継母は言いました。「一生懸命やればできるものをね。それでなんでお前は他のことをしなかったのさ?手をこまねいて座ってるんだから、全く。」外へ出ると継母は、「ふん、少しはやるね、もっと難しい仕事をさせなくっちゃ。」と言いました。
次の朝、継母は娘を呼んで、「お前にスプーンをやるから、庭のそばにある大きな池を汲みだしておくれ。夜までにやらなければどうなるか知ってるよね。」と言いました。娘がスプーンをとってみると、穴だらけでした。しかし穴が無かったとしても、それで池を空っぽにすることはできなかったでしょうが。娘はすぐに仕事に取り掛かり、自分の涙が落ちていく水のそばに膝まづいて汲み始めました。しかし、やさしいおばあさんがまた現れて、なぜ娘が悲しんでいるかわかると、言いました。「元気をお出し。娘さん、やぶの中へ入って横になり、眠りなさい。私がすぐにお前の仕事をするからね。」おばあさんは一人になるとすぐ、池に少し触りました。すると蒸気が水から高くあがり、雲と混じり合いました。だんだんと池は空っぽになっていきました。日が沈む前に娘が目覚めてそこへ来てみると、泥の中でもがいている魚しか見えませんでした。娘は継母のところへ行き、仕事が終わったと見せました。「もっと早く終わってもよかったじゃないか。」と継母は言って、怒りで顔が蒼白になっていましたが、また新しいことを考えていました。
三日目の朝、継母は娘に言いました。「あそこの平原に城を建てておくれ。夕方までに準備するんだよ。」乙女はおびえて、「どうしてそんな大きな仕事が終えられるでしょう?」と言いました。「口答えは許さないよ。」と継母は叫びました。「穴だらけのスプーンで池を空っぽにできるんなら、城だって作れるだろ。今日城の持ち主になるんだからね。何か足りないものがあれば、どうなるか知ってるね。たとえ、台所や地下室のちっぽけなことでもだよ。」継母は娘を追い出しました。娘が谷に入ると、岩が積み重なってたくさんありました。それで娘の力では一番小さい岩ですら動かすことはできませんでした。娘は座って泣きました。それでもおばあさんが来て助けてくれないだろうかと望んでいました。
おばあさんはまもなくやってきました。娘をなぐさめて、「そこの木陰に横になって眠りなさい、私がじきに城を建ててやるからね。気に入るなら、お前が自分で住んでもいいんだよ。」と言いました。娘が行ってしまうと、おばあさんは灰色の岩に触れました。たくさんの岩が上がり一斉に動いて、巨人たちが壁を作るようにそこに立ち並び、その上に建物が上がっていきました。それはまるで無数の目に見えない手が働いて次々と石を積み上げていくようでした。地面から鈍く重い音がして、柱がいくつもひとりでに高く上がり、順序良く並んでいきました。
屋根にはかわらが順番におかれ、昼になったときには、もう塔の上に金の乙女が服をひらひらさせているように大きな風見鶏が回っていました。日が暮れかかるころには城の中が終わりつつありました。おばあさんがどうやったのかはわかりませんが、部屋の壁には絹とびろうどがはられ、刺繍された椅子がならび、大理石のテーブルのそばに飾りの豪華な安楽椅子があり、天井からは水晶のシャンデリアが吊るされて、滑らかな床に映っていました。金のかごに緑のオウムが入っていて、とてもきれいな声で鳴く珍しい鳥たちも同じでした。どこを見てもまるで王様がそこに住むかのように豪華になっていました。
娘が目覚めたときはちょうど日が沈むところでしたが、千の明かりが娘の顔を明るく照らしていました。娘は城に急ぎ、開いていた戸口から入りました。階段には赤い布が敷かれ、金の手すりは花の咲いた木々で囲まれていました。娘は華麗な部屋の有様を見ると、石になったようにたちすくみました。継母のことを思い出さなかったらどれだけ長くそこに立っていたかわかりません。「ああ」と娘は呟きました。「これでとうとうおかあさんも満足して、もう私をいじめないでくれるといいんだけど。」
娘は継母のところへ行き、城ができたと言いました。「すぐに引っ越すよ。」と継母は言って椅子から立ち上がりました。城に入ると、継母は目の前に手をかざすしかありませんでした。あらゆるものがきらめいてとてもまぶしかったのです。「ほらね」と継母は娘に言いました。「お前がこれをやるのはどんなに簡単だったかね。もっと難しい仕事をさせればよかったよ。」継母は全ての部屋に行ってみて、何か足りなかったり間違っているものが無いか隅々まで調べましたが、何も見つけられませんでした。「今度は下に行ってみるからね。」と継母は意地悪い目で娘を見ながら言いました。「まだ台所と地下室を調べなくちゃ。それで何か忘れていたら、お仕置きだからね、いいかい。」
しかし、かまどでは火が燃えているし、食べ物は鍋で煮えているし、壁には火挟みとシャベルがたてかけてあるし、ぴかぴか光っている真ちゅうの道具類が目に見えてすべて並べられていました。何も欠けているものはなく、石炭の箱や水桶までそろっていました。「地下室はどっちだ?」と継母は叫びました。「そこにワインの樽がたっぷりなかったら、ひどいことになるよ。」継母は自分で上げ戸を持ち上げ下りていきました。しかし、二歩も行かないうちに重い上げ戸が少ししか上がっていなかったので下へ戻って、バタンと落ちました。娘は悲鳴を聞いて急いで戸を持ち上げ助けに行こうとしました。しかし、継母は落ちてしまって、娘が行ってみると一番下で息絶えて床に倒れていました。
さあ、立派なお城は娘だけのものになりました。娘ははじめこの幸運にどうなじめばいいのかわかりませんでした。きれいな服がたくさんタンスにかかっていて、たくさんの箱は金銀、真珠や宝石でいっぱいで、叶えられない望みは何一つありませんでした。まもなく乙女が美しく裕福だという評判が世界中に広まりました。毎日求婚者が現れましたが、誰ひとり娘の気に入りませんでした。
とうとう王様の息子がやってきて、うまく娘の心を射止めることができました。娘は王子と婚約しました。城の庭に菩提樹がありました。ある日、その木の下で二人が一緒に座っていたとき、王子は娘に「家に帰って、僕たちの結婚を父に認めてもらってくる。この菩提樹の木の下で待っててくれないか。二、三時間で戻るよ。」と言いました。乙女は王子の左の頬にキスし、「いつも私を想っていてね。この頬に他の誰もキスさせないで。あなたが戻るまでここの菩提樹の下で待ってるわ。」と言いました。
乙女は日が沈むまで菩提樹の下で待っていましたが王子は戻りませんでした。娘は朝から晩まで三日間、王子を待って座っていましたが、空しく過ぎました。四日目もやはり戻って来なかったので、「きっと何か事故が起こったんだわ。あの人を探しに行こう。見つけるまでは戻らないわ。」と娘は言いました。娘は一番きれいなドレスを三枚まとめて包みました。一枚はキラキラする星が、もう一枚は銀色の月が、三枚目は金色の太陽が刺繍してありました。一握りの宝石をハンカチに入れて縛り、出かけました。娘はどこへ行ってもいいなずけのことを尋ねましたが、誰も見た人はいなく誰も何も知りませんでした。娘ははるか遠くまで世界を歩き回りましたが、見つけることはできませんでした。
とうとう娘はお百姓に牛飼いとして雇われ、石の下にドレスと宝石を埋めました。それで牛飼いとして牛の番をして暮らしましたが、とても悲しく愛する人が恋しくてたまりませんでした。娘には自分になれるように教え、手からえさを食べさせた子牛がいて、娘が「子牛や、子牛、私のそばに膝をおつき、王子が菩提樹の下で待ってる花嫁を忘れたように、お前の世話をしている娘を忘れないでね。」と言うと、子牛は膝まづき、娘はなでました。
娘が二、三年一人で悲しみにくれながら暮らしたあと、王様の娘が結婚をするという話が国じゅうに広まりました。その町へ行く道が乙女の住んでいる村を通っていて、あるとき、娘が群れを追い出しているとき、花婿が通りがかりました。その人は誇らしげに馬に乗っていて脇目もふりませんでしたが、娘はその人を見て自分の愛する人だとわかりました。それは鋭いナイフで心臓を貫かれたかのような思いでした。「ああ」と娘は言いました。「いつも私のことを想ってくれてると信じていたのに、あの人は私のことを忘れてしまったのね。」
次の日、花婿はまた道をやってきました。近くにくると、娘は子牛に言いました。「子牛や、子牛、私のそばに膝をおつき、王子が菩提樹の下で待ってる花嫁を忘れたように、お前の世話をしている娘を忘れないでね。」男はその声に気づき、見下ろして手綱を引いて馬をとめました。娘の顔をみつめ、何か思い出そうとするかのように目の前に手をやりましたが、じきに馬を進めて見えなくなりました。「ああ」と娘はいいました。「あの人はもう私がわからないのだわ。」それで悲しみはさらに大きなものとなりました。
このあとまもなく、王様の宮廷で三日間にわたる大宴会が開かれることになり、国じゅうの人たちが招かれました。「今こそ、最後のチャンスを試してみよう。」と乙女は考えました。夕方になると、宝物を埋めておいた石のところに行きました。金色の太陽のドレスをとり出しそれを着て、宝石をつけました。それから、ハンカチで隠していた髪を下ろしたので、長い巻き毛がたれさがりました。こうして町へでかけましたが、暗かったので誰にも気づかれませんでした。娘がこうこうと明かりのついた広間へ入ると、みんなが目をみはって後ろへさがりましたが、だれも娘が誰なのかわかりませんでした。王様の息子が娘を出迎えましたが、見覚えていませんでした。王子は娘をダンスに誘い、その美しさにとてもうっとりとして、もう一人の花嫁のことをもはや考えませんでした。宴会がおわると、娘は人ごみに紛れて姿を消し、夜明け前に村に急いで帰り、また牛飼いの服に着替えました。
次の晩、娘は銀色の月の服をとり出し、髪に宝石をちりばめた半月の飾りをつけました。宴会に現れると、みんなの目が娘に向けられましたが、王様の息子が急いで娘を出迎え、娘を想う気持ちでいっぱいでこの娘とだけ踊り、他の人はもう見向きもしませんでした。別れる前に、娘は最後の晩の宴会にも来るようにと王子に約束させられました。
三回目に現れたときは、娘は歩くたびにキラキラ光る星のドレスを着て、ヘアバンドとベルトには宝石が星のようにちりばめられていました。王子はもうずっと娘を待っていて、人をかき分けて近づいてきました。「君は誰なのか教えてくれ。」と王子は言いました。「僕はずっと前から君を知っていたような気がするんだ。」「お別れのとき私がしたことを覚えていらっしゃらないの?」そうして娘は王子に近づくと、左の頬にキスしました。すると途端に王子の目からうろこが落ちたように、本当の花嫁を見分けられました。「おいで」と王子が娘に言いました。「僕はもうここにいるつもりはない」王子は娘に手をさしのべて、馬車に連れて行きました。馬は、風が馬車にとりつけられていたかのように速く、魔法の城へ走っていきました。もう遠くから明かりのついた窓が輝いて見えました。菩提樹を走り過ぎると、無数のほたるがそのあたりに群れていて、木の枝が揺れ、香りを漂わせました。階段には花が咲き乱れ、部屋は珍しい鳥たちの歌がこだましていました。広間には宮廷じゅうの人々が集まり、花婿と本当の花嫁を結婚させるため、牧師が待っていました。
从前有个姑娘,十分年轻美貌,当她还是孩子的时候便没了妈妈,她的继母想尽各种办法来折磨她,使她生活得十分凄惨。 不管继母什么时候让干什么,她总是毫无怨言,而且还做了各种她力所能及的事。 但这仍不能打动这个恶毒女人的心,她的贪欲永远也不会满足。 女孩越是卖命干活,继母给她的活儿也越多。 那女人就是想尽办法用更多的活来压得她闷闷不乐,让她生活更艰苦。
有一天,那女人对女孩说:"这里有十二磅羽毛,你得把它拔下来,要是到晚上还没拔完,你就等着挨打吧。你以为可以成天在外面闲逛吗?"这可怜的女孩开始干活,眼泪顺着面颊流了下来,因为她明白自己一天内是不可能干完这些活的。 每当她面前有了一小堆羽毛,她总是叹着气或苦恼地搓着手,那些鸡毛就飞走了,不得不把它们拾起来,然后继续干。 过了一会儿,她听到一个低低的声音说:"别着急,我的孩子,我来帮你来了。"女孩抬头看到一个老婆婆站在她身旁,慈祥地拉着女孩的手,说:"快告诉我你有什么苦恼的事情。"由于她说得这么亲切,女骇便告诉老婆婆她痛苦的生活,一个一个重担是怎样压在她的身上的,她永远也干不完继母给她的活。 "如果我到今天晚上还没有弄好这堆羽毛,我的继母会打我。她威胁过我,而且我知道她会说到做到的。"她又开始流泪,但这善良的老婆婆说:"别害怕,我的孩子,休息一会,现在让我来干你的活。"女孩躺在床上,很快就睡着了。 老婆婆坐在堆着羽毛的桌旁,她那双苍老的手几乎没有碰它们,那些羽毛就神奇地飞离了羽毛梗。 这十二磅羽毛一会儿就拣完了。 当小女孩醒来时,发现面前堆着一大堆雪白的羽毛,房子也干干净净的,但那老婆婆已经不见了。 女孩感谢了上帝,然后静静地坐在那儿直到晚上。 当她继母走进来看到活儿全部干完时,她大吃了一惊。 "瞧瞧,你这蠢东西,"她尖刻地说,"人勤快起来什么活都干得完,你就知道闲坐在那,不能再干点别的吗?"女人出来后心想:"这家伙还能多干些,我一定要让她干更难的活儿。"
第二天早上她对女孩说:"给你一个勺,去用它把花园边那个大池塘的水舀干。要是你到晚上还没干完,你就等着瞧吧!"女孩接过勺,发现勺上全是小孔,既使没有小孔,她也永远舀不完那池水。 她马上开始干活,眼泪却又流了下来,滴进池中。 但那善良的老婆又出现了,当她得知小女孩为什么伤心时,她说:"高兴起来我的孩子,去灌木丛中美美睡上一觉吧,我会马上把你的活干完。"当只剩下老婆婆一人时,只见她几乎没碰池塘,水里就冒出了水气,一直升到空中,和彩云混在一起。 慢慢地池塘的水就干了,小女孩在日落时醒来到池边一看,只见鱼儿在泥里拼命地挣扎。 她跑去继母那告诉她活已干完了。 "你早就该干完的。"那继母嘴上这么说着,心里却气得面孔发白,于是她又想出了新的花招。
次日早上,她对女孩说:"你得赶在天黑前给我在那块平地上建好一座城。"这女孩吓呆了,分辩说:"我怎么能完成这么重的活呢?""不准回嘴!"继母尖叫着,"既然你能用有孔的勺舀干池水,你就有能耐给我建一座城堡。我今天就要这座城堡 ,如果城堡的厨房或地下室里还缺什么小东西,你就等着吃苦头吧! "说完他就把女孩赶了出去。女孩来到山谷中,那儿有一块块垒起来的石头,就是用尽吃奶的力气她也挪不动最小的一块。于是她便坐在那儿伤心地哭了,希望老婆婆再一次帮她一把。过了不久,老婆婆果真来了,她安慰小女孩说:"躺在树荫下休息吧,我会很快给你建好城堡。 只要你高兴,你可以自己住在这里。 "小女孩走开后,老婆婆用手轻轻碰了碰那些灰色的岩石,那堆岩石立刻都飞起来,一起挪动然后停下,好像是个巨人在筑墙一般。在这堆岩石上,房子渐渐耸起来了,仿佛有许多只无形的手在往上边垒石头。一声闷响从地下传来,立柱升了出来并依次地排好了,屋顶的砖瓦也排列得整整齐齐的。到中午,巨大的风信标耸立在塔顶上,好比一个身着绸衣的少女在飘动。夜幕降临时,城堡里也布置妥当了。那老婆婆是怎么做到这一切的我们也不知道。只见房间的墙壁都用丝绸和天鹅绒蒙着;五色刺绣的椅子套和雕刻精细的围椅,放在大理石桌旁;水晶般的吊灯挂在天花板上,照着下面那光光的地板;镀金笼内有绿色鹦鹉,还有那声音动听却不知名的鸟儿。所有的这一切都是那样的华丽,恰似一个王宫。太阳下山时,小女孩醒来了,千万盏灯光正照在她的脸上。她匆匆忙忙走向城堡,进去后发现台阶上铺着红色的地毯,栏杆上围满了盛开的鲜化。看到这么华丽的房间,小女孩一时都惊呆了,像石头般地站在那里。要不是她突然想起了她的继母,谁知道她会在那儿站多久。"唉! "女孩想,"要是她这一次能最后满足,我也不必再过苦难的生活,那就好了。 "于是女孩走去告诉继母城堡已经建好了。"我这就搬进去。 "只见她从椅子上站了起来说。她们进入了城堡,那位继母不得不用手来遮住眼睛,因为这亮丽的一切让她头晕目眩。"瞧瞧! "她对女孩说,"你轻而易举地就干好了这件事,我得给你点更重的活儿。 "她检查了所有的房间,查看了所有的角落,看看是否有什么遗漏或欠缺,但她什么毛病也挑不出来。"现在我们下去看看,"她恶狠狠地冲着小女孩说,"厨房和地窖还得检查,如果你遗漏了什么东西,我就会惩罚你的。 "但壁炉里的火烧得正旺,锅里蒸着肉,墙边放着煤和铲,亮晶晶的黄铜炊具摆得整整齐齐,什么都不缺,甚至连煤盆和水桶都有。"哪扇门是通到地窖的? "她叫道,"如果酒桶里没有装满酒,那就有你的好看的。 "说着她掀开了地窖的活门就往下走,但还没等她走两步远,那扇向后靠着的活门就重重地倒了下来。女孩听到一声尖叫,马上赶过来举起门,想救她。但她已掉下去了,女孩发现她躺倒在地下断气了。
现在,这座美丽的城堡便属于这女孩一个人了,有这么好的运气,一开始她简直适应不了。 衣柜里挂着美丽的衣服,抽屉里盛放着金银珠宝,她再不会感到缺乏什么东西了。 很快,这女孩的美貌和财富就传遍了整个世界,求婚者络绎不绝,但没有一个能讨她的欢心。 最后有个王子来到了她的身边,他知道怎样打动少女的心,于是他们就订了婚。 有一天,他们正坐在城堡中花园的菩提树下,王子说:"我要回家征得父王的同意,请你在这树下等我好吗?我几个小时后就回来。"女孩吻了吻他的左脸颊,说:"你一定要守信用,决不要让人吻你的左半脸,我会在这儿等你,直到你回来。"
这女孩在树下一直呆到太阳下山,但他还没有回来。 连续三天她都这样从早到晚呆在树下等他,但什么也没等到。 第四天,他还是没回来,于是她想:"一定是他出了什么事,我要去找他,直到把他找回来。"她包好三件漂亮的衣服,一件绣着闪亮的星星,一件缀着银色的月亮,一件布满了金色的太阳,她还用手帕包好了一大把珠宝,出发了。 她到处打听她的心上人,但没有人见过他,也没有人知道他的情况。 尽管她走遍了世界的许多地方,还是没能找到他。 最后,他到一个农场当了牧牛女,并把她的衣服和珠宝都埋在一块石头下。
现在她成了牧女,守着牛群。 她满怀悲伤,时刻想念着她的心爱的人。 她亲手喂养了一头小牛,小牛同她也格外亲近,每当她说:
"小牛,小牛,跪到我身边来,
不要把你的牧牛女来忘怀。
当王子忘了他海誓山盟的新娘,
又是谁在菩提树下苦苦地等待? "
那小牛就乖乖地跪在她身旁,任她抚摸。
她就是这样独自哀伤地过了几年。 一天有消息传来说国王的女儿将举行婚礼。 通向城里的路正好打这村口经过,那女孩赶着牛群出去,正巧碰见新郎从这里经过。 他洋洋得意地骑在马上,根本不把旁人放在眼里,但她一眼就认出了那是她的心上人,她心如刀绞。 "唉!"她想,"我还以为他会守信用,但他已经忘记了我。"
第二天,王子又一次经过这条路,当他走近时,女孩就对小牛说:
"小牛,小牛,跪到我身边来,
不要把你的牧牛女来忘怀。
当王子忘了他海誓山盟的新娘,
又是谁在菩提树下苦苦地等待? "
王子听到这熟悉的声音,勒住马往下看。 他久久地盯着女孩的脸,手摸着额头,竭力想记起什么来,但他很快又继续往前走,倾刻就消失了。 "哎!"她想,"他不再认得我了。"
想到这她就更伤心了。
这以后不久,宫廷里举行了长达三天的盛宴,所有的人都被邀请参加了。 "现在我得最后试试我的运气。"少女想。 夜幕降临时,她拿出自己以前埋在石头下的衣服和珠宝,穿上那件布满金色太阳的衣服,戴上她的珠宝,解开包在头上的手帕,让一头秀发披在肩上。 就这样她进了城,黑暗中谁也没注意到她。 当她进入灯火辉煌的大厅时,人群都惊奇的望着她,但没有人知道她是谁。 王子亲自来迎接她,但也没认出她是谁。 他带着她跳舞,被她的美色倾倒,几乎把另一个新娘遗忘了。 宴会结束后,她消失在人群中,天亮前她又匆忙赶回了村庄,又一次穿上牧女的衣服。
第二天晚上,她穿上那件有银色月亮的衣服,在头上别了个半月形的宝石。 当她出现在舞会上时,所有的人都望着她,王子急忙来迎接她,对她充满了爱意,整晚就和她一个人跳舞,对别的看也不看一眼。 在她走之前她答应了王子去参加最后一天的舞会。
当她第三次出现时,她穿着那件缀满了星星的衣服。 她每走一步,这衣服就闪闪发一次光。 她的发带和腰带上也缀满了珠宝。 王子已经等了她很久了,见她来,急忙走到她身边,"快告诉我你是谁,"他说,"我感觉我已经认识你很久了。""你难道不知道你离开的时候我都干了些什么?"然后她走向王子,吻了吻他的左半脸。 这时候王子突然醒悟了,他认出了真正的新娘。 "来吧,我再也不在这里呆了。"说着,他牵着少女的手,把她带进了马车。 马车一阵风似地驶向城堡,明亮的窗户已在不远处了。 当他们的马车经过菩提树时,无数萤火虫正围着那颗树打转,树枝摇曳着,散发出阵阵芳香。 台阶上鲜化盛开,房间里回荡着奇妙的鸟叫声,满朝文武正聚集在大厅里,牧师正等着给新郎和真新娘举行婚礼。