漁師とおかみ


Pescarul si sotia sa


昔、海のすぐちかくの豚小屋に、漁師がおかみさんと一緒に住んでいました。漁師は毎日魚釣りにでかけ、釣って、釣って、ひたすら釣りました。あるとき、竿を垂れて座り、きれいな水を眺めながら、ひたすら座っていました。すると糸がグイッと下がってずっと下までおりました。糸を引き上げてみると大きなヒラメがかかっていました。するとヒラメが言いました。「聞いてください、漁師さん、お願いです。命を助けてください。私は本当はヒラメではなく、魔法にかけられた王子なのです。私を殺して何になりますか。私を食べてもおいしくないです。また水に戻して、放してください。」「まあ、いいだろ」と漁師は言いました。「そんなに言わなくてもいいよ。口をいう魚なんてどっちにしても放してやるさ。」そう言って漁師はヒラメをきれいな水に戻しました。ヒラメは後ろに長い血のすじを残して、底に行きました。
それから猟師は立ち上がって豚小屋のおかみさんのところに帰りました。「あんた」とおかみさんは言いました。「今日は何もとれなかったの?」「ああ」と亭主は言いました。「実はヒラメを釣ったんだがね、そいつが魔法にかけられた王子だというもんだから、逃がしてやったよ。」「先に願い事を言わなかったのかい?」とおかみさんは言いました。「ああ、言わなかった。」と亭主は言いました。「何を願うんだい?」「まあ」とおかみさんは言いました。「こんな豚小屋でいつまでも暮らさなくちゃならないなんてとんでもないわ。臭くて胸が悪くなる。小さな家を願ってもよかったわよ。戻ってヒラメを呼んでごらんよ。それで小さい家が欲しいって言ってよ。きっとやってくれるわ。」「ええと」と亭主は言いました。「なんでまたそこへ行かなくちゃならないんだい?」「何で?」とおかみさんは言いました。「あんたはヒラメをつかまえたんだよ。そんでまた放してやったんじゃないか。きっとやってくれるから。すぐ行ってよ。」
亭主はやはりあまり行きたくありませんでしたが、おかみさんと争いたくもなかったので、海に行きました。そこに着くと海はすっかり緑と黄色になっていて、もう穏やかではありませんでした。それで漁師は立ったままで、「ヒラメ、海のヒラメ、お願いだ、聞いてくれ、うちのかみさんのイザベルがおれのいうことをきかないから。」と言いました。するとヒラメが泳いでやってきて、「それでおかみさんは何を望んでいるんだい?」と言いました。「それがね」と漁師は言いました。「おれはたしかにあんたをつかまえたよ。それでかみさんは本当はおれが願い事をすればよかったと言うんだ。かみさんはもう豚小屋に住みたくないんだ。小さい家が欲しいって言うんだ。」「それじゃ、帰りな。」とヒラメは言いました。「もうおかみさんには小さな家があるよ。」
漁師が家に帰ると、おかみさんはもう豚小屋にはいませんでした。その代わりに小さな家が立っていて、おかみさんは戸口の前のベンチに座っていました。おかみさんは亭主の手をとり、「中に入って。ほら、ね、ずっといいでしょ?」と言いました。それで二人は入りましたが、小さな玄関、かわいい小さな居間と寝室、台所、食料置き場があって、最高の家具も備え付けてあり、錫や真鍮でできた最も美しい調理器具など何でもそろっていました。小さな家の後ろには小さな裏庭もあり、めんどりやあひるがいて、花や果物のなる木がある小さな庭園もありました。「ほら、すてきじゃない?」とおかみさんは言いました。「そうだな」と亭主は言いました。「ずっとそのままにしておこう。もうすっかりいい暮らしができるな。」「それは考えておきましょう。」とおかみさんは言いました。それで食事をして寝ました。
一、二週間万事うまくいったあと、おかみさんが、「ねえ、あんた、この家は狭すぎるし、畑も庭も小さいわ。ヒラメはもっと大きい家をくれたってよかったのに。大きな石作りのお城に住みたいな。ヒラメのところに行って、お城をくれって言ってよ。」と言いました。「なあ、お前」と亭主は言いました。「この小さい家で十分だよ。何でお城に住むんだ?」「何だって?」とおかみさんは言いました。「いいから行って来なさいよ。ヒラメはいつだってやってくれるさ。」「だめだよ、お前」と亭主は言いました。「ヒラメはおれたちにこの家をくれたばかりじゃないか。そんなに早く戻りたくないよ。ヒラメは怒るだろうよ。」「行けってば。」とおかみさんは言いました。「ヒラメは簡単にできるんだし、喜んでやってくれるさ。いいから行けってば。」
亭主は気が重く、行きたくありませんでした。心の中で「こんなの、おかしいよな」といいましたがそれでもでかけました。海に来ると水はすっかり紫と紺と灰色で濁っていて、もう緑と黄色ではありませんでしたが、それでも穏やかでした。漁師はそこに立って、「ヒラメ、海のヒラメ、お願いだ、聞いてくれ、うちのかみさんのイザベルがおれのいうことをきかないから。」と言いました。するとヒラメが泳いでやってきて、「それで今度はおかみさんは何を望んでいるんだい?」と言いました。「ああ」と漁師は、半分びくびくして言いました。「かみさんは大きな石作りのお城に住みたいんだ。」「では帰りな。おかみさんは戸口の前に立っているよ。」とヒラメは言いました。
それで漁師は立ち去り、前の小さな家に帰るつもりでいましたが、そこに着いてみると、大きな石作りの宮殿がありました。おかみさんは階段に立って中に入ろうとしていて、亭主の手をとり、「入って」と言いました。それで亭主はおかみさんと一緒に入りました。お城の中に大理石を敷いた大広間があり、たくさんの部屋には純金の椅子やテーブルが並べられ、水晶のシャンデリアが天井から下がっていました。部屋や寝室にはどこもカーペットがしいてあり、最上の食べ物やワインがどのテーブルにもどっさりのっていて、重さでテーブルがくずれそうなくらいでした。家の後ろにも、大きな中庭があり、たくさんの馬や牛の小屋やとてもりっぱな馬車が並んでいました。とても美しい花々や実のなる木々があるすばらしい大きな庭園もあれば、半マイルもある公園があり、雄鹿や小鹿やうさぎなど欲しいなと思う動物がいました。「ねっ」とおかみさんは言いました。「すばらしくない?」「本当にな」と亭主は言いました。「今度はずっとこのままにしておこう。この美しい城で暮らして満足しよう。」「それは考えておきましょう。」とおかみさんは言いました。「まあ眠ってみてね。」それで二人は寝ました。
次の朝、おかみさんは先に目を覚まし、丁度夜明けで、ベッドから、目の前に広がる美しい土地が見えました。亭主はまだ伸びをしていたので、おかみさんはひじでわき腹をつつき、「起きて。あんた、窓から外を覗いてごらんな。見てごらん。私たち、あの土地みんなを治める王様になれないのかな?ヒラメのところに行って。王様になろうよ。」と言いました。「あのなあ、お前」と亭主は言いました。「何で王様にならなくちゃいけないんだよ。おれは王様になんかなりたくないよ。」「じゃあ」とおかみさんは言いました。「あんたがならないんなら、私がなるわ。ヒラメのところに行って。私は王様になるんだから。」「なあ、お前」と亭主は言いました。「お前はどうして王様になりたいんだ?おれはそんなことヒラメに言いたくないよ。」「いいじゃないのさ?」とおかみさんは言いました。「さっさと行って。私は王様にならなくちゃいけないの!」
それで亭主はでかけましたが、おかみさんが王様になりたいのですっかり落ち込んでいました。(こんなのおかしいよ、こんなのおかしいよ)と考えました。行きたくありませんでしたがやはり行きました。海に着くと、すっかり黒っぽい灰色になっていて、水が下から上がってきて、腐ったにおいがしました。それで亭主はそのそばに行って立ち、「ヒラメ、海のヒラメ、お願いだ、聞いてくれ、うちのかみさんのイザベルがおれのいうことをきかないから。」と言いました。「それで今度はおかみさんは何を望んでいるんだい?」とヒラメが言いました。「ああ」と亭主は言いました。「王様になりたがっているんだ。」
「おかみさんのところにお帰り。もう王様だよ。」それで亭主は行き、宮殿に着くと、お城はさらに大きくなっていて、大きな塔と素晴らしい飾りがついて、戸口には門番が立っていました。それにたくさんの兵士がいて太鼓やラッパをもっていました。亭主が家の中にはいってみると、何でも本物の大理石と金でできていて、びろうどのカバーと大きな金の房がついていました。それから広間の戸が開けられ、豪華な宮廷があり、おかみさんが、金の大きな王冠を頭にのせ、純金と宝石でできた(しゃく)を手に持ち、金とダイヤでできた高い玉座に座っていました。両側には侍女が列を作り、それぞれが頭一つ前の人より背が低くなっていました。それで、亭主はおかみさんの前に行って立ち、「なんとまあ、お前、もう王様なんだね。」と言いました。「そうよ」とおかみさんは言いました。「もう王様よ。」それで立ったままおかみさんを見て、しばらくながめたあと、亭主は言いました。「お前は王様なんだから、他はみんなそのままにしておこうな。もう何も欲しいものはないよな。」
「違うよ、あんた」とおかみさんは、すっかりむしゃくしゃして言いました。「時間の経つのが遅くて遅くて。もう我慢ならないよ。ヒラメのところへ行って。わたしゃ王様だけど皇帝にもならなくちゃ。」「なんと!お前なあ、なんで皇帝になりたいんだ?」「あんた」とおかみさんは言いました、「ヒラメのところへ行って。皇帝になるんだから。」「ああ、お前」と亭主は言いました。「ヒラメはお前を皇帝にできないよ。それを魚に言ってはいけないよ。皇帝は国に一人しかいないんだ。皇帝にヒラメはできないよ。できないにきまってる。」「何だって?」とおかみさんは言いました。「私は王様だよ。あんたはただの亭主じゃないか。今すぐ行くのよ。さっさと行って。王様にできるんなら皇帝にできるさ。皇帝になるの。すぐ行って。」それで亭主は行くしかありませんでした。
ところが、亭主は歩きながら、悩んでいて、「こんなの無事に済むわけない、こんなの無事に済むわけない、皇帝なんて恥知らずもいいところだ。ヒラメもとうとう嫌になるさ」と思っていました。そう考えながら、海につきました。海はすっかり黒く濁っていて、下からぼこぼこ沸き上がって泡が立っていました。その海の上を肌を突き刺すような冷たい風が吹いて泡が固まりました。亭主は恐ろしく思いました。それからそばに行って立ち、「ヒラメ、海のヒラメ、お願いだ、聞いてくれ、うちのかみさんのイザベルがおれのいうことをきかないから。」と言いました。「それで今度はおかみさんは何を望んでいるんだい?」とヒラメが言いました。「ああ」と亭主は言いました。「皇帝になりたがっているんだ。」 「おかみさんのところにお帰り。もう皇帝だよ。」
それで亭主は行き、そこに着くと、宮殿はつやつや光った大理石でできており、雪花石膏の像が立ち、金の飾りがいろいろついていました。兵士たちが入口の前でラッパを吹いたりシンバルや太鼓をたたいたりして行進していました。家の中には男爵、伯爵、公爵が家来として行き来していました。それから亭主に戸をあけてくれましたが、その戸は純金でできていて、高さがたっぷり2マイルはありました。おかみさんは、3ヤードの高さのダイヤやザクロ石をちりばめた大きな冠をかぶり、片手に笏を、もう一方の手には宝珠をもっていました。それで両側には二列の親衛兵が並び、だんだん前の人より背が低くなっていったので、一番大きい2マイルの巨人から、一番小さい私の小指くらいしかない小人までいました。その前に大勢の王子や公爵がいました。
それで亭主は行ってその人たちの間に立ち、言いました。「お前、もう皇帝なのか?」「そうよ」とおかみさんは言いました。「私は皇帝よ。」それで立ったままおかみさんをよく見て、しばらくながめたあと、亭主は言いました。「なあ、お前、満足してくれ、もうお前は皇帝なんだからな。」「あんた」とおかみさんは言いました。「どうしてそこにつっ立ってるの?今私は皇帝よ。だけど私は法王にもなるの。ヒラメのところに行って。」「えっ、お前」と亭主は言いました。「それは望めないよ。お前は法王になれない。法王はキリスト教徒全部の中でたった一人だけだ。ヒラメはお前を法王にはできないよ。」「あんた」とおかみさんは言いました。「わたしゃ、法王になるんだよ。すぐ行っといで。今日すぐに法王になるんだから。」「だめだ、お前」と亭主は言いました。「そんなことヒラメに言いたくないよ。そんなのよくないよ。あんまりだ。ヒラメはお前を法王にできないさ。」「あんた」とおかみさんは言いました。「馬鹿なことを言うんじゃないの!皇帝を作れるんなら、法王だって作れるわ。すぐ行って。私は皇帝よ。あんたはただの亭主じゃない。すぐに行け。」
それで亭主はこわくなりでかけましたが、もうすっかり気が抜けてぼうっとなり、体が震え、膝や脚はがくがくしていました。暴風が陸地に吹きあれ、雲が飛んで、夕方にかけて辺りは暗くなり、葉っぱが木々から落ち、水は沸きかえっているように上がってごうごう唸り、岸にはね返りました。遠くに何隻か見える船が波間に揺れ、難破して大砲を撃っていました。それでも空の真ん中にはまだ、ひどい嵐のようにまわりは赤かったけれども、小さい青空がありました。それで、絶望感でいっぱいになりながら、亭主はひどくおびえて行って立ち、言いました。「ヒラメ、海のヒラメ、お願いだ、聞いてくれ、うちのかみさんのイザベルがおれのいうことをきかないから。」と言いました。「それで今度はおかみさんは何を望んでいるんだい?」とヒラメが言いました。「ああ」と亭主は言いました。「法王になりたがっているんだ。」「おかみさんのところにお帰り。もう法王だよ。」とヒラメは言いました。
それで亭主は帰り、そこに着くと、宮殿にかこまれた大きな教会のようなものが見えました。亭主は人がきをかき分けて進みました。ところで、中は何千何万というろうそくで明るく照らされていました。おかみさんは金を身にまとい、ずっと高い玉座に座り、三つの大きな冠をかぶり、まわりは宗教的な荘厳さにつつまれていました。両側には一列のろうそくがたっていて、一番大きいのはとても高い塔くらいあり、一番小さいのは台所のろうそくくらいでした。皇帝や王様たちがおかみさんの前に膝まづいて靴に口づけしていました。「お前」と亭主は言い、注意しておかみさんを見ました。「もう法王なのか?」「そうよ」とおかみさんは言いました。「私は法王よ。」それで亭主は立ったまま、おかみさんを眺めましたが、まるでまばゆい太陽を見ているようでした。こうして短い間おかみさんを立って見た後、「あのなあ、お前、お前が法王なら、こうしておこうな。」と言いました。しかしおかみさんは柱のようにこわばってみえ、ちっとも動かないで生きているように見えませんでした。それで亭主は「お前、もう法王なんだから、満足してくれ。もうこれ以上のものになれないよ。」と言いました。「考えてみるわ。」とおかみさんは言いました。
それで二人は寝ましたが、おかみさんは満足していませんでした。他になるものが残っていないかとずっと考え、欲張っていたので眠れませんでした。亭主の方はぐっすり眠りました。というのは日中たくさん走り回っていたからです。しかしおかみさんは全く眠れなくて、一晩じゅうあちこち寝返りをうって、もっとなれるものが残ってないのか考えてばかりいましたが、他に何も思い浮かびませんでした。
とうとう太陽が昇り始め、おかみさんは夜明けの赤い空をみると、ベッドに起きあがり、じっとそれを眺めました。そのとき、窓から、太陽がこんなふうに昇っていくのが見え、「私も太陽や月に昇る命令をだせないかしら?」と言いました。「ねえ、あんた」とおかみさんはひじで亭主のわき腹をつつき言いました。「目を覚ましてよ。ヒラメのところに行って。私は神様と同じになりたいんだから。」亭主はまだ半分眠っていましたが、あまりにぎょっとしてベッドから転げ落ちました。
何か聞き間違いをしたんだと思い、目をこすり、言いました。「お前、何を言ってるんだい?」「あんた」とおかみさんは言いました。「太陽や月に昇る命令をだせなくて、太陽や月が昇るのを眺めなくちゃいけないのは我慢できないのよ。自分で昇らせなければ一時も幸せだって思えない。」それから亭主をとても恐ろしい目で見たので、亭主はぞっとしました。おかみさんは「直ぐに行ってよ。神様みたいになるんだから。」と言いました。「ああ、お前なあ」と亭主はおかみさんの前に膝まづきながら言いました。「ヒラメはそんなことできないさ。皇帝や法王はできるよ。お願いだよ。今のままでいてくれ。法王でいろよ。」するとおかみさんはひどく怒り、髪の毛を振り乱し、自分の胴着をバリっと破り広げ、亭主を足で蹴り、喚きました。「がまんできない、もう我慢できないんだよ。さっとと行け」
それで亭主はズボンを履き狂ったように走っていきました。しかし、外は大嵐が荒れ狂っていて、風がものすごく、ほとんど立っていられませんでした。家や木が吹き倒され、山々は揺れ、岩が海に転げ落ちました。空は真っ暗で雷が鳴り稲妻が走りました。海は教会の塔や山ほど高く黒いうねりになっておしよせ、上は白い泡になっていました。それで亭主は叫びましたが、自分の言葉がきこえませんでした。「ヒラメ、海のヒラメ、お願いだ、聞いてくれ、うちのかみさんのイザベルがおれのいうことをきかないから。」と言いました。「それで今度はおかみさんは何を望んでいるんだい?」とヒラメが言いました。「ああ」と亭主は言いました。「神様と同じになりたがっているんだ。」「おかみさんのところにお帰り。また豚小屋に戻っているよ。」そしてそこに二人は今も住んでいます。
A fost odata ca niciodata un pescar batran, care locuia impreuna cu sotia lui in apropierea tarmului unei mari indepartate. Bordeiul lor era neingrijit si darapanat, iar batranul, slabit de povara anilor, de abia-si mai tinea zilele. Nu mai iesea pe mare, la pescuit, de teama ca n-ar putea face fata valurilor mai puternice. Indraznea doar sa se urce in barca lui veche, legata de o radacina uscativa de pe tarm, de unde isi arunca-n apa undita. Prindea doar pestisori mai mici, cu care nu prea reuseau sa-si astampere foamea.
Nevasta lui era o femeie infumurata, certareata si mereu nemultumita. Zi de zi se plangea de viata pe care o duceau si nu contenea sa-si invinovateasca barbatul pentru neajunsurile lor. Intr-o buna zi, pescarul isi arunca undita-n apa, nadajduind sa prinda cat mai mult peste. Trecu o buna bucata de vreme de cand statea chircit cu undita-n mana. Deodata, insa se petrecu o minune: prinse un pestisor mic, din cale afara de frumos si de stralucitor. Batranul nu mai vazuse ceva asemanator: era poleit cu aur.
Pestisorul, cu glas de om, ii ceru pescarului sa-l lase in viata si sa-l arunce in apa. Pescarul era un om milostiv, insa-i era teama de gura spurcata a nevestei, gandindu-se ca se va intoarce acasa fara hrana. In cele din urma, cruta viata bietei vietati, hotarandu-se s-o lase sa se intoarca-n imparatia apelor. Pestisorul, drept rasplata, ii promise pescarului ca-i va indeplini trei dorinte. Insa batranelul, trecut prin atatea necazuri, nu mai credea in minuni. Isi spuse doar ca l-ar fi maniat pe Dumnezeu daca n-ar fi crutat viata micului pestisor auriu.
Cand pescarul se intoarse acasa cu traista goala, nevasta il dojeni aspru. Pentru a o imbuna, ii povesti intamplarea ciudata de care avu parte, ba pomeni si de promisiunile pestisorului de aur. Pret de cateva clipe, nevasta batranului se arata neincrezatoare. Isi spuse ca are un papa-lapte de barbat, mult prea milostiv. Asta trebuie sa fi fost pricina pentru care crutase viata pestisorului. Dar, sireata cum era, se hotari sa puna la-ncercare promisiunea facuta de pestisor. Porunci batranului sa se intoarca indata pe tarm si sa-i ceara pestisorului sa-i indeplineasca o dorinta.
Pescarul porni inspre mare si, cam sovaielnic, il striga pe pestisorul de aur. Acesta nu intarzie sa se arate, iar pescarul ii destainui ce-i ceruse nevasta sa-i porunceasca. Ii ceru o covata mai mare, in locul celei vechi, ponosite. Pestisorului nu i se paru greu sa-i indeplineasca dorinta si-i promise pescarului ca sotia lui va fi multumita. Auzind acestea, pescarul porni agale spre casa. Cand ajunse aici, spre uimirea lui, vazu-n odaia mica a casutei o covata mare si frumoasa, cum nu-i fusese dat sa vada vreodata. Nevasta lui insa statea nerabdatoare langa covata, clatinandu-si capul in semn de uimire. Acum dadea crezare puterii nemaipomenite a pestisorului, dar nu trecu mult timp ca nascoci din nou o dorinta demna de lacomia ei.
Gandindu-se ca aceasta covatica nu-i este de ajuns, isi trimise din nou barbatul la malul marii, pentru a cere pestisorului de aur sa-i indeplineasca cea de-a doua dorinta. De asta-data, femeia vroia o casa frumoasa si impodobita, in locul celei darapanate. Zbiera cat o tinea gura, fugarindu-l pe bietul pescar. Vorbele-i taioase se auzira pana departe si pescarul n-avu de ales decat sa-l cheme din nou pe pestisorul auriu.
Om cinstit, cumpatat si modest, ii era rusine de lacomia sotiei sale. Se temea ca pestisorul se va supara daca-l cauta dupa atat de putin timp. Poate isi va spune ca este si el la fel de necinstit si de lacom ca si nevasta lui. Isi ascunse rusinea, isi lua inima-n dinti si-l chema din nou pe pestisor. Si-i spuse cea de-a doua dorinta a femeii sale. Pestisorul il asigura ca dorinta ii era ca si indeplinita - la intoarcere va gasi o casa noua, incapatoare, din care nu va lipsi nimic.
Pescarul merse inspre casa, cu capul plecat. Dar iata ca-n locul bordeiului darapanat, se afla o casa mare, nou-nouta. Nevasta lui insa statea in prag, scrasnind din dinti de nemultumire. "Te pomenesti ca nu-i sunt de ajuns toate bogatiile din lume," gandi mohorat batranul. Si cata dreptate mai avea!
Caci de indata ce-l vazu, batrana ii porunci mosului sa faca din nou cale intoarsa si sa se-nfatiseze inaintea pestisorului. Urma sa i se-ndeplineasca cea de-a treia dorinta: vroia un palat. Pestisorul ii indeplini dorinta, desi parea deja satul si plictisit de lacomia lor. Cand barbatul se intoarse acasa, nu-i veni sa-si creada ochilor. In locul casei era un palat care se inalta falnic in tinutul acela parasit ce pana nu demult fusese parca uitat de Dumnezeu.
Nevasta-sa era acum imparateasa si se asezase deja pe locul de cinste din sala mare a palatului. Cand isi vazu barbatul la poarta, ii zise numai vorbe de ocara, izvorate din inima ei haina, de piatra. Il goni de la palat, strigandu-i ca este un biet muritor, impovarat de ani, si ca ar face bine sa-si caute norocul in alta parte. Il izgoni ca pe un dusman si-i spuse sa ia seama ca nu cumva sa indrazneasca sa mai puna piciorul in palatul ei.
Batranul pescar parasi palatul si porni incotro vazu cu ochii, iar pentru drum nu i se dadu nici macar o bucata de paine. Paznicii palatului il inghiontira si-l batjocorira. I se interzise sa se mai apropie vreodata de palat. Bietul pescar nici nu intelegea bine ce se petrecea. Cazu pe ganduri, stia ca doar pestisorul de aur putea sa-i dea vreun sfat. Cobora din nou la tarm si-l chema inca o data desi cele trei dorinte fura deja indeplinite. Totusi, pestisorul se arata si acum. Batranul ii povesti de necazul care dadu-se peste el, de trufia nevestei sale.
Batranul avea o ultima rugaminte, pornita din suflet. Ii ceru pestisorului sa naruie palatul si sa faca sa dispara bogatiile primite, iar acasa vroia s-o gaseasca pe nevasta lui asteptand in usa subreda a vechiului lor bordei, in care sa domneasca pacea si impacarea.
Lacomia nevestei pescarului il supara din cale-afara pe pestisor, astfel ca se indura de sufletul necajit care venise sa-si jeleasca amaraciunea. Hotari sa faca dreptate si sa-i indeplineasca aceasta ultima dorinta. Il imbuna pe bietul pescar si-l trimise acasa. Nu mai era nici urma de palat, de curte imparateasca si de multimea de servitori care forfoteau prin palat sa-i faca pe plac stapanei.
Cand batranul vazu vechea lor casuta, cu peretii scorojiti, se simti cu sufletul impacat. Inauntru isi gasi nevasta, cea vesnic nemultumita, cum era si mai inainte. Totul era ca la inceput: viata lor era lipsita de bucurii si de bogatii, asa cum fusesera obisnuiti. Pescarul mai iesea din cand in cand la pescuit, dandu-si toata silinta sa prinda cat mai multi pestisori in carligul unditei. Duceau o viata grea, plina de griji, dar pescarul stia ca era tocmai viata pe care si-o dorise, desi nevasta continua sa-l dojeneasca pe nedrept in fiecare zi.