おやゆびこぞう


Pulgarcito


昔、貧しいお百姓がいました。夜にお百姓がかまどのそばに座って火をかきおこし、おかみさんは座って糸を紡いでいました。その時、お百姓は、「子供がいないのはわびしいなあ。おれんちではとても静かで、よそんちでは賑やかでわいわいしてるもんなあ。」と言いました。「そうねぇ」とおかみさんは言ってため息をつきました。「たった一人でもいたら、その子がとても小さく親指くらいしかなくても、とても嬉しいし、それでも私たちはその子を心から可愛がるんだけどねぇ。」さて、おかみさんは具合が悪くなり、七か月経つと、子供を生みました。その子には手足はきちんとあったものの、親指くらいしか大きくありませんでした。それで二人は「おれらが望んだようになったんだ。これはおれたちの可愛い子供だよ。」と言いました。そしてその大きさから二人はその子を親指太郎と呼びました。二人は十分食べさせていましたが、子供は大きくならず最初のときのままでした。それでも利口そうにものを見て、まもなく賢く素早い子供だとわかりました。というのは親指太郎がやることは何でもうまくいったからです。
ある日、お百姓は森へ木を切りにいく支度をしていました。独り言のように「誰か荷馬車を連れてきてくれたらいいのになあ」と言うと、「ああ、お父さん」と親指太郎が叫びました。「僕がすぐ荷馬車をつれていくよ。任せてくれ。決められた時間に森に着けるからさ。」お百姓はにこにこして言いました。「どうやってできるんだい?。お前は手綱をとって馬を御すには小さすぎるよ。」「そんなのはいいよ、お父さん。お母さんが車に馬をつないでくれさえすれば、僕は馬の耳に入ってどう行くか指令するよ」「そうだな」と父親は答えました。「一度やってみるか。」
時間になると母親は馬を車につなぎ、親指太郎を馬の耳に入れると、親指太郎は、「はいし、はいし」と叫びました。すると馬は主人と一緒にいるようにきちんと進んで、荷馬車は森へ行く正しい道を進みました。ちょうど角を曲がっていて親指太郎が「はいしはいし」と叫んでいるとき、たまたま二人の男がやってきました。「うわっ」と一人が言いました。「こりゃ何だ?荷馬車が来るけど、御者が馬に話してるのに姿が見えないぞ。」「あれはおかしいな。」ともう一人が言いました。「荷馬車のあとをつけてどこに止まるか見てみよう。」
ところで荷馬車はまっすぐ森へ入り、まさに木が切られていた場所へ行きました。親指太郎は父親を見ると、「ほらね、お父さん、荷馬車を連れてきたよ。さあ僕を下ろして。」と叫びました。父親は左手で馬をおさえ、右手で耳から小さい息子をとり出しました。親指太郎はすっかりご機嫌で一本のわらの上に座りました。しかし二人のよそ者は親指太郎を見て、呆気にとられあいた口がふさがりませんでした。しばらくして一人がもう一人を脇へ連れて行き、「おい、あのチビを大きな町で見世物にしたら一財産稼げるぞ。あのチビを買おう。」と言いました。二人はお百姓のところへ行き、「私たちにその小さい子を売ってください。よく面倒をみますから。」と言いました。「とんでもない!」と父親は答えました。「この子は目の中に入れても痛くないほどかわいがっているんです。世界中のお金を集めたってわしから買えませんよ。」
ところが、親指太郎はその取引を聞いて父親の上着のひだを這い上り、肩に来て耳にささやきました。「お父さん、僕を売って。すぐにまた戻ってくるから。」それで父親はかなりたくさんのお金を貰い、息子を二人の男にゆずりました。「どこに座る?」と二人は親指太郎に言いました。「ああ、帽子のつばに僕をのせてください。そうしたら僕は前へ行ったり後ろへ行ったりして、辺りを見れますから。それでも落ちませんよ。」二人は親指太郎の望む通りにしました。
親指太郎が父親に別れを告げた後、二人は親指太郎と出かけていきました。夕暮れになるまで歩くと、親指太郎が、「下ろして。用を足すから。」と言いました。「いいからそこにいろよ。」と親指太郎がのっている帽子の男が言いました。「おれにはどっちでもいいんだ。鳥だって時々おれの上にふんを落とすし。」「だめだよ」と親指太郎は言いました。「僕は礼儀作法を知ってるよ。早く下ろして。」男は帽子を脱ぎ、親指太郎を道端の地面に置きました。親指太郎は芝土の間を少し跳んだり這ったりしていましたが、突然、見つけておいたネズミ穴にスッと入ってしまいました。「さよなら、だんなさん、僕抜きで帰ってね。」と親指太郎は言って嘲りました。二人はそちらへ走っていき、ネズミの穴へ杖を差し込みましたが無駄でした。親指太郎はもっとずっと奥へ這っていき、すぐすっかり暗くなってしまったので、二人は怒りながら空っぽの財布をかかえて家に帰るしかありませんでした。
親指太郎は二人が行ってしまったとわかると、地中の通路から這い戻りました。「暗い時に地面を歩くのはとても危ない。」と言いました。「首や足が簡単に折れるからね。」幸いにも空っぽのカタツムリの殻につまずきました。「ありがたい」と言いました。「この中で無事に泊れるよ。」そして中に入りました。それからまもなく、ちょうど眠りかけた時、二人の男が通りかかるのが聞こえ、一人が「あの金持ちの牧師からどうやって金や銀をとろうか?」と言っていました。「僕が教えてやるよ」と親指太郎は二人の話しに割りこんで、叫びました。「ありゃ何だ?」とギョッとして泥棒の一人が言いました。「誰か話してるのが聞こえたぞ。」二人は耳をすまして立ち止まりました。親指太郎はまた「一緒に連れていってくれ。手伝ってやるよ。」と言いました。「だけどどこにいるんだ?」「地面を見てごらんよ、僕の声がきこえるところを見て。」と太郎は答えました。
そこで泥棒たちはとうとう太郎を見つけ、持ち上げました。「この小鬼、どうやっておれたちを手伝うんだ?」と二人は言いました。「いいかい」と太郎は言いました。「僕が鉄の棒のあいだから忍び込んで、あんたたちが欲しいものを何でも手渡すんだ。」「じゃあ来いよ。」と二人は言いました。「腕のほどをみようじゃないか。」
牧師の家に着くと、親指太郎は部屋に忍び込みましたが、すぐにありったけの大声で「ここにあるものみんな欲しいかい?」と叫びました。
泥棒たちはびっくりして、「だけど、小さい声で言えよ、誰も目を覚まさないようにな。」と言いました。
しかし、親指太郎はこれがわからない振りをして、もう一度「何が欲しいんだ?」と叫びました。「ここにあるものみんな欲しいのかい?」
隣の部屋で眠っていた料理人に、これが聞こえ、ベッドで起きあがり耳をすましました。一方泥棒たちはギョギョッとして少し離れたところまで逃げてしまいましたが、そのうちまた勇気を出して、「チビのいたずらめ、おれたちをからかってやがるんだ」と考えました。二人は戻ってきて、太郎にささやきました。「おい、まじめにやれ。何かとってよこせ。」
すると太郎はまたありったけの大声で叫びました。「本当に何でも渡すよ。手を中に入れてよ。」
耳をすましていた女中にこれがとてもはっきり聞こえたので、ベッドから跳び下り、戸に走って行きました。泥棒たちは恐れをなして亡霊の軍勢が追いかけてきてるかのように逃げましたが、女中には何も見えなくて、明かりをつけに行きました。
ろうそくをもって女中が戻って来たとき、親指太郎はみつからないで納屋に行きました。女中はすみずみを調べて何も見つからなかったので、(結局寝ぼけていただけだったんだわ)と思ってまたベッドに戻って寝ました。親指太郎は干し草の間に登り眠るのに最高の場所を見つけました。そこで夜明けまで休み、それから両親のところへ帰ろうと思いました。
しかし、他の災難が太郎を待ちうけていました。本当に、この世には心配事や難儀がたくさんあるものです。夜が明けると、女中は雌牛にえさをやるためにベッドから起きました。そのまま歩いて納屋に入り、腕いっぱいに干し草をかかえましたが、それは可哀そうにもちょうど親指太郎が中で眠っていた干し草でした。ところが、太郎はぐっすり眠っていたので何も知らず、干し草と一緒に牛の口に入ってしまってからはじめて目が覚めました。
「わあ、大変!」と太郎は叫びました。「どうして布叩き機に入ったんだ?」しかし、すぐに自分がどこにいるかわかりました。それで、牛の歯につぶされてばらばらにならないように気をつけなければなりませんでしたが、次は干し草と一緒に胃に滑り落とされました。「この小さな部屋に窓は忘れられてるよ。」と親指太郎は言いました。「陽がささないし、ろうそくも持ってこないしな。」太郎がいるところはとくに気持ち悪く、最悪なのは戸口からどんどん干し草が入り続けて、空いてる場所がどんどんすくなくなってくることでした。とうとう苦しくなって太郎は、「もう飼葉を入れるな!もう飼葉を入れるな!」と大声で叫びました。ちょうどそのとき女中がその牛の乳しぼりをしていて、だれか話すのが聞こえたのに誰も見えなくて、それが夜に聞こえた声と同じ声だとわかりました。それで仰天して椅子から滑り落ち、ミルクがこぼれてしまいました。
大急ぎで主人のところに走って行き、「大変です、だんなさま、牛が喋っています。」と言いました。「お前は気が狂ってるんだ。」と牧師は答えましたが、どうなっているのか確かめに自分でも牛小屋に行きました。ところが、牧師が足を中に踏み入れるか踏み入れないうちに、太郎は「飼葉をもう入れるな、飼葉をもう入れるな!」と叫びました。それで牧師自身も驚いて、(悪魔が牛にのり移ったんだ)と思って、牛を殺すよう命じました。
牛は殺されましたが、太郎が入っていた胃袋は堆肥の山に放り投げられました。親指太郎は胃袋から抜け出ようととても苦労してもがいていました。ところが、自分のまわりにやっといくらか空きを作って、ちょうど頭を出そうとした時に、新しい災難がおこりました。腹をすかした狼がそこへ走ってきて、胃袋をまるごと一飲みにしてしまったのです。親指太郎はくじけませんでした。(ひょっとすると狼は僕の話をきいてくれるかもしれないぞ)と考えました。それで狼のお腹から呼びかけました。「狼くん、すばらしい御馳走のあるところを知ってるよ」
「どこだい?」と狼は言いました。「これこれ、こういう家だよ。台所の流しから入りこまなくちゃいけないんだ。ケーキやベーコン、ソーセージをたらふく食べられるよ。」それで太郎は正確に父親の家を説明しました。狼は二回言われるまでもなく、夜になると流しから体を押し込み、食料品置き場で思う存分食べました。お腹がいっぱいになると狼はまた出ようとしましたが、あまりにふくれていたので同じところから出れませんでした。親指太郎はこれを計算に入れておいたので、狼の体の中で大騒ぎをはじめ、暴れまくり大声で喚き散らしました。「静かにしてくれ。」と狼は言いました。「人を起こしちゃうじゃないか。」「かまうもんか。」と親指太郎は答えました。「お前はたっぷり食べた、僕も楽しくするんだ」そしてまた力いっぱい叫び始めました。
それでとうとう父親と母親が目を覚まし、その部屋へ駆けていって戸の隙間から中を覗きました。狼が中にいるのがわかると二人は逃げて、父親は斧をもち、母親は草刈りがまを持って戻りました。部屋に入る時、「後ろにいろよ。」と男は言いました。「おれが殴ってそれでやつが死ななかったら、お前が鎌で切り倒してやつの体をばらばらに切るんだ。」すると親指太郎に両親の声が聞こえたので、「お父さん、僕ここだよ。狼の体の中なんだ」と叫びました。父親は大喜びで「有り難い、かわいい子がまた戻ったよ」と言って、子供が怪我をしないように鎌をしまえ、とおかみさんに告げました。そのあと、父親は腕を振り上げ、狼の頭を力いっぱい殴ったので、狼は死んで倒れました。それから二人はナイフや鋏をもってきて狼の体を切り開き、おちびちゃんをとり出しました。
「ああ」と父親は言いました。「お前のためにどんなに悲しかったことか。」「うん、おとうさん。僕ずいぶん世間を歩き回ったよ。ふうっ、僕はまた新鮮な空気を吸えるよ。」「じゃあ、どこへ行ってたんだ?」「あのね、おとうさん。ネズミの穴にいたり、牛のお腹にいたりして、それから狼のたいこ腹にいたんだ。もうこれからはお父さんたちといるよ。」「そうだね。おれたちも二度とお前を売らないよ。世界中の金を積まれたってごめんだね。」と両親は言って、かわいい息子を抱きしめキスしました。二人は親指太郎に飲み物と食べ物を与え、新しい服を作らせました。というのは旅をしているあいだに服はぼろぼろになってしまったからです。
Érase un pobre campesino que estaba una noche junto al hogar atizando el fuego, mientras su mujer hilaba, sentada a su lado.
Dijo el hombre: - ¡Qué triste es no tener hijos! ¡Qué silencio en esta casa, mientras en las otras todo es ruido y alegría! - Sí -respondió la mujer, suspirando-. Aunque fuese uno solo, y aunque fuese pequeño como el pulgar, me daría por satisfecha. Lo querríamos más que nuestra vida.
Sucedió que la mujer se sintió descompuesta, y al cabo de siete meses trajo al mundo un niño que, si bien perfectamente conformado en todos sus miembros, no era más largo que un dedo pulgar.
Y dijeron los padres: - Es tal como lo habíamos deseado, y lo querremos con toda el alma. En consideración a su tamaño, le pusieron por nombre Pulgarcito. Lo alimentaban tan bien como podían, pero el niño no crecía, sino que seguía tan pequeño como al principio. De todos modos, su mirada era avispada y vivaracha, y pronto mostró ser listo como el que más, y muy capaz de salirse con la suya en cualquier cosa que emprendiera.
Un día en que el leñador se disponía a ir al bosque a buscar leña, dijo para sí, hablando a media voz: "¡Si tuviese a alguien para llevarme el carro!". - ¡Padre! -exclamó Pulgarcito-, yo te llevaré el carro. Puedes estar tranquilo; a la hora debida estará en el bosque. Se puso el hombre a reír, diciendo: - ¿Cómo te las arreglarás? ¿No ves que eres demasiado pequeño para manejar las riendas? - No importa, padre. Sólo con que madre enganche, yo me instalaré en la oreja del caballo y lo conduciré adonde tú quieras. "Bueno -pensó el hombre-, no se perderá nada con probarlo".
Cuando sonó la hora convenida, la madre enganchó el caballo y puso a Pulgarcito en su oreja; y así iba el pequeño dando órdenes al animal: "¡Arre! ¡Soo! ¡Tras!". Todo marchó a pedir de boca, como si el pequeño hubiese sido un carretero consumado, y el carro tomó el camino del bosque. Pero he aquí que cuando, al doblar la esquina, el rapazuelo gritó: "¡Arre, arre!", acertaban a pasar dos forasteros.
- ¡Toma! -exclamó uno-, ¿qué es esto? Ahí va un carro, el carretero le grita al caballo y, sin embargo, no se le ve por ninguna parte. - ¡Aquí hay algún misterio! -asintió el otro-. Sigamos el carro y veamos adónde va. Pero el carro entró en el bosque, dirigiéndose en línea recta al sitio en que el padre estaba cortando leña.
Al verlo Pulgarcito, gritó: - ¡Padre, aquí estoy, con el carro, bájame a tierra! El hombre sujetó el caballo con la mano izquierda, mientras con la derecha sacaba de la oreja del rocín a su hijito, el cual se sentó sobre una brizna de hierba. Al ver los dos forasteros a Pulgarcito quedaron mudos de asombro, hasta que, al fin, llevando uno aparte al otro, le dijo: - Oye, esta menudencia podría hacer nuestra fortuna si lo exhibiésemos de ciudad en ciudad. Comprémoslo. -Y, dirigiéndose al leñador, dijeron: - Vendenos este hombrecillo, lo pasará bien con nosotros. - No -respondió el padre-, es la luz de mis ojos, y no lo daría por todo el oro del mundo.
Pero Pulgarcito, que había oído la proposición, agarrándose a un pliegue de los calzones de su padre, se encaramó hasta su hombro y le murmuró al oído: - Padre, dejame que vaya; ya volveré. Entonces el leñador lo cedió a los hombres por una bonita pieza de oro. - ¿Dónde quieres sentarte? -le preguntaron. - Ponme en el ala de vuestro sombrero; podré pasearme por ella y contemplar el paisaje: ya tendré cuidado de no caerme. Hicieron ellos lo que les pedía, y, una vez Pulgarcito se hubo despedido de su padre, los forasteros partieron con él y anduvieron hasta el anochecer. Entonces dijo el pequeño: - Dejame bajar, lo necesito. - ¡Bah!, no te muevas -le replicó el hombre en cuyo sombrero viajaba el enanillo-. No voy a enfadarme; también los pajaritos sueltan algo de vez en cuando. - No, no -protestó Pulgarcito-, yo soy un chico bien educado; bajame, ¡deprisa! El hombre se quitó el sombrero y depositó al pequeñuelo en un campo que se extendía al borde del camino. Pegó él unos brincos entre unos terruños y, de pronto, escabullóse en una gazapera que había estado buscando. - ¡Buenas noches, señores, pueden seguir sin mí! -les gritó desde su refugio, en tono de burla. Acudieron ellos al agujero y estuvieron hurgando en él con palos, pero en vano; Pulgarcito se metía cada vez más adentro; y como la noche no tardó en cerrar, hubieron de reemprender su camino enfurruñados y con las bolsas vacías. Cuando Pulgarcito estuvo seguro de que se habían marchado, salió de su escondrijo. "Eso de andar por el campo a oscuras es peligroso -díjo-; al menor descuido te rompes la crisma". Por fortuna dio con una valva de caracol vacía: "¡Bendito sea Dios! -exclamó-. Aquí puedo pasar la noche seguro". Y se metió en ella. Al poco rato, a punto ya de dormirse, oyó que pasaban dos hombres y que uno de ellos decía. - ¿Cómo nos las compondremos para hacernos con el dinero y la plata del cura? - Yo puedo decírtelo -gritó Pulgacito. - ¿Qué es esto? -preguntó, asustado, uno de los ladrones-. He oído hablar a alguien. Sa pararon los dos a escuchar, y Pulgarcito prosiguió: -Llevenme con ustedes, yo los ayudaré. - ¿Dónde estás? - Busca por el suelo, fijate de dónde viene la voz -respondió. Al fin lo descubrieron los ladrones y la levantaron en el aire: - ¡Infeliz microbio! ¿Tú pretendes ayudarnos? - Mira -respondió él-. Me meteré entre los barrotes de la reja, en el cuarto del cura, y les pasaré todo lo que quieran llevar. - Está bien -dijeron los ladrones-. Veremos cómo te portas. Al llegar a la casa del cura, Pulgarcito se deslizó en el interior del cuarto, y, ya dentro, gritó con todas sus fuerzas: - ¿Quieren llevarse todo lo que hay aquí? Los rateros, asustados, dijeron: - ¡Habla bajito, no vayas a despertar a alguien!
Mas Pulgarcito, como si no les hubiese oído, repitió a grito pelado: - ¿Qué quieren? ¿Van a llevarse todo lo que hay? Oyóle la cocinera, que dormía en una habitación contigua, e, incorporándose en la cama, se puso a escuchar. Los ladrones, asustados, habían echado a correr; pero al cabo de un trecho recobraron ánimos, y pensando que aquel diablillo sólo quería gastarles una broma, retrocedieron y le dijeron: - Vamos, no juegues y pásanos algo.
Entonces Pulgarcito se puso a gritar por tercera vez con toda la fuerza de sus pulmones: - ¡Se los daré todo enseguida; sólo tienen que alargar las manos! La criada, que seguía al acecho, oyó con toda claridad sus palabras y, saltando de la cama, precipitóse a la puerta, ante lo cual los ladrones echaron a correr como alma que lleva el diablo.
La criada, al no ver nada sospechoso, salió a encender una vela, y Pulgarcito se aprovechó de su momentánea ausencia para irse al pajar sin ser visto por nadie. La doméstica, después de explorar todos los rincones, volvió a la cama convencida de que había estado soñando despierta.
Pulgarcito trepó por los tallitos de heno y acabó por encontrar un lugar a propósito para dormir. Deseaba descansar hasta que amaneciese, y encaminarse luego a la casa de sus padres.
Pero aún le quedaban por pasar muchas otras aventuras. ¡Nunca se acaban las penas y tribulaciones en este bajo mundo! Al rayar el alba, la criada saltó de la cama para ir a alimentar al ganado. Entró primero en el pajar y tomó un brazado de hierba, precisamente aquella en que el pobre Pulgarcito estaba durmiendo.
Y es el caso que su sueño era tan profundo, que no se dio cuenta de nada ni se despertó hasta hallarse ya en la boca de la vaca, que lo había arrebatado junto con la hierba. - ¡Válgame Dios! -exclamó-. ¿Cómo habré ido a parar a este molino? Pero pronto comprendió dónde se había metido. Era cosa de prestar atención para no meterse entre los dientes y quedar reducido a papilla. Luego hubo de deslizarse con la hierba hasta el estómago. - En este cuartito se han olvidado de las ventanas -dijo-. Aquí el sol no entra, ni encienden una lucecita siquiera. El aposento no le gustaba, y lo peor era que, como cada vez entraba más heno por la puerta, el espacio se reducía continuamente. Al fin, asustado de veras, pse puso a gritar con todas sus fuerzas: - ¡Basta de forraje, basta de forraje! La criada, que estaba ordeñando la vaca, al oír hablar sin ver a nadie y observando que era la misma voz de la noche pasada, se espantó tanto que cayó de su taburete y vertió toda la leche.
Corrió hacia el señor cura y le dijo, alborotada: - ¡Santo Dios, señor párroco, la vaca ha hablado! - ¿Estás loca? -respondió el cura; pero, con todo, bajó al establo a ver qué ocurría. Apenas puesto el pie en él, Pulgarcito volvió a gritar: - ¡Basta de forraje, basta de forraje! Se pasmó el cura a su vez, pensando que algún mal espíritu se había introducido en la vaca, y dio orden de que la mataran. Así lo hicieron; pero el estómago, en el que se hallaba encerrado Pulgarcito, fue arrojado al estercolero.
Allí trató el pequeñín de abrirse paso hacia el exterior, y, aunque le costó mucho, por fin pudo llegar a la entrada. Ya iba a asomar la cabeza cuando le sobrevino una nueva desgracia, en forma de un lobo hambriento que se tragó el estómago de un bocado. Pulgarcito no se desanimó. "Tal vez pueda entenderme con el lobo", pensó, y, desde su panza, le dijo: - Amigo lobo, sé de un lugar donde podrás comer a gusto. - ¿Dónde está? -preguntó el lobo. - En tal y tal casa. Tendrás que entrar por la alcantarilla y encontrarás bollos, tocino y embutidos para darte un hartazgo -. Y le dio las señas de la casa de sus padres. El lobo no se lo hizo repetir; se escurrió por la alcantarilla, y, entrando en la despensa, se hinchó hasta el hartarse. Ya harto, quiso marcharse; pero se había llenado de tal modo, que no podía salir por el mismo camino. Con esto había contado Pulgarcito, el cual, dentro del vientre del lobo, se puso a gritar y alborotar con todo el vigor de sus pulmones. - ¡Cállate! -le decía el lobo-. Vas a despertar a la gente de la casa. - ¡Y qué! -replicó el pequeñuelo-. Tú bien te has llenado, ahora me toca a mí divertirme -y reanudó el griterío. Despertaron, por fin, su padre y su madre y corrieron a la despensa, mirando al interior por una rendija. Al ver que dentro había un lobo, volvieron a buscar, el hombre, un hacha, y la mujer, una hoz. - Quédate tú detrás -dijo el hombre al entrar en el cuarto-. Yo le pegaré un hachazo, y si no lo mato, entonces le abres tú la barriga con la hoz. Oyó Pulgarcito la voz de su padre y gritó: - Padre mío, estoy aquí, en la panza del lobo. Y exclamó entonces el hombre, gozoso: - ¡Alabado sea Dios, ha aparecido nuestro hijo! -y mandó a su mujer que dejase la hoz, para no herir a Pulgarcito. Levantando el brazo, asestó un golpe tal en la cabeza de la fiera, que ésta se desplomó, muerta en el acto. Subieron entonces a buscar cuchillo y tijeras, y, abriendo la barriga del animal, sacaron de ella a su hijito. - ¡Ay! -exclamó el padre-, ¡cuánta angustia nos has hecho pasar! - Sí, padre, he corrido mucho mundo; a Dios gracias vuelvo a respirar el aire puro.
- ¿Y dónde estuviste? - ¡Ay, padre! Estuve en una gazapera, en el estómago de una vaca y en la panza de un lobo. Pero desde hoy me quedaré con ustedes. - Y no volveremos a venderte por todos los tesoros del mundo -dijeron los padres, acariciando y besando a su querido Pulgarcito. Le dieron de comer y de beber y le encargaron vestidos nuevos, pues los que llevaba se habían estropeado durante sus correrías.