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弗雷德里克和凯瑟琳

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フリーダーとカーテルリースヒェン


弗雷德里克的妻子叫凯瑟琳,他俩刚结婚没多久。 有一天,弗雷德里克对妻子说:"凯!我要到地里干活去了,我走后你给我准备一些好菜,来点好啤酒,当我饿了的时候,我就可以回来享受一顿丰盛的午餐了。"凯瑟琳说:"好的,你就放心地去吧!"快到吃午餐的时候,凯瑟琳从贮存的食物中拿出一块上好的牛排,放到锅里用油来炸。 牛排很快炸黄了,发出了噼啪的响声,凯瑟琳站在边上不停地用锅铲翻动着。 这时,她自言自语地说:"牛排快熟了,我可以到地窖里去倒些啤酒来。"她把锅留在火上,拿了一个大壶,来到地窖里,拧开啤酒桶,让啤酒流进壶里,凯瑟琳站在旁边守候着。 突然她又闪过一个念头:"狗没有套好,它会把牛排叼走的,幸亏我想到了。"想到这里她马上跑出地窖,来到厨房。 那可恶的狗正好用嘴咬住牛排,衔着要往外跑。
凯瑟琳追了上去,跟着狗赶过农田,但狗跑得比她快,不肯放下牛排。 她只得说道:"算了,算了,收不回来就算了。"说着,转过身来绕过农田,上路往回走。 她跑累了,又有点发热,所以慢慢悠悠地一边走,一边让自己凉快凉快。
凯瑟琳走的时候没有关上啤酒桶的塞子,啤酒也就一直不停地往外流,壶装满后溢了出来,流得满地都是,结果整桶啤酒都流完了。 当她回到地窖楼梯时,看到这幅景象,叫道:"我的天哪!我怎样才能瞒过弗雷德里克,使他看不到这些情况呢?"她想了一会儿,终于想起上次赶集时买过一袋精面粉,如果把这袋面粉撒到地上就会把啤酒全部吸干的。 "真是一个绝妙的办法。"她说道,"现在正好用上,此时不用,留待什么时候去用呢?"想到这里,她马上把那袋面粉取来,顺势往地上一扔,正好扔到那个装满啤酒的大壶上,一下子就把壶砸翻了,仅有的一壶啤酒也流到了地上。 "哎哟!这下可好,"她又叫了起来,"倒楣的事怎么一件接一件呢!"她只得把面粉到处撒在地上。 撒完她舒了一口气,自以为这事做得很聪明,高兴地说道:"看起来这儿是多么的干净,整洁呀!"
中午,弗雷德里克回来了,他喊道:"太太,你午餐准备了一些什么呀?"凯瑟琳回答说:"唉!弗雷德里克,我做牛排时 ,去倒啤酒,狗趁机把牛排衔跑了,我去追狗时,啤酒却流光了,我用我们在集市买的那袋面粉来吸干啤酒时,又把啤酒壶打翻了,不过现在地窖里已经弄干了,看起来还很整洁呢! "弗雷德里克听了,说道:"我说凯呀,你怎么能这样干呢? 你怎么会在离开时把牛排留在火上炸呢? 结果啤酒也流光了,最后又为什么把面粉也撒光呢? "她回答说:"哎哟,弗雷德里克,我做的时候并不知道呀,你本来应该早点告诉我的。 "
丈夫暗想:如果我的妻子做事是这样的话,我得多一些心眼。 现在家里放有一大笔金币,应该留点神。 所以他把金币拿出来对妻子说:"这些黄钮扣是多么的漂亮啊!我要把它们放进一个箱子内,埋在花园里。你千万别到那儿去,也不要闲着没事去动它们。"妻子回答说:"不会的,弗雷德里克,我决不会去动它们的。"
弗雷德里克一走,来了一些卖瓦盆瓦碟子的小商贩,他们问她要不要买一些,她说道:"哎呀,我非常想买,但我没有钱,如果你们同意用黄钮扣换的话,我可以拿好多和你们换。""黄钮扣?"他们说道,"让我们看看。""你们到花园来,按我指给你们的地点去挖,你们就能找到黄钮扣,我自己可不敢去。"这些流浪汉去挖了。 当他们挖出来发现那些黄钮扣是什么东西后,就把黄钮扣全拿走了,留给她许多盆子、碟子,她把它们全摆放在屋子里,摆得到处都是。
弗雷德里克回来一看,喊道:"凯瑟琳,你这是做什么?"她说:"你看,这些都是我用你的黄钮扣买来的,不过我没有碰那些黄钮扣 ,是小商贩自己去挖的。 "弗雷德里克一听,跺着脚叫道:"太太,太太! 你做的好事! 那些黄钮扣都是我的金币呀,你怎么能做这种事呢? "她也大吃了一惊回答道:
"哎哟!我不知道呀,你应该告诉我的!"
凯瑟琳站着惊愕了一会儿,最后对她的丈夫说:"弗雷德里克,你听着,我们很快就可以把金子要回来,只要我们追上这帮贼人就成。""好吧,我们要试一试,"他回答说,"但你要带上一些奶油和干酪,我们好在路上吃。"她说了一声"对,对!"就准备去了。
出发后,弗雷德里克走的很快,他把妻子拉在了后面,而她却想:"这无所谓,待我们回转时 ,我离家就会比他近得多了。 "
不久,她翻过了一座小山,山的另一边有一条路。 大概是由于路太窄,马车经过这条路时,车轮总是擦着两边的树,以致树皮都擦破了。 看到这情况,她说道:"唉,看看吧!这些可怜的树被擦破受伤了,人们怎么老是这样呢?如此下去,这些树的伤永远也不会好的。"她对这些树很同情,给它们那些被擦破的地方都涂上了奶油,认为这样一来,马车的轮子就可以不再把树擦伤了。 就在她做这一善举时,一块干酪从篮子里掉出来滚下了小山,凯瑟琳向下一看,没有看到干酪到底滚到了哪里,于是她说道:"唉,看来得要另一块干酪从这儿下去找你这块干酪了,它比我的腿要灵活些。"说完,她滚下了另一块干酪,干酪滚下山去,天知道它滚到哪儿去了,可她却认为这两块干酪知道路,一定会跟着她来的,她可不能整天待在这儿等它们上来再走。
很快,她赶上了弗雷德里克。 他肚子饿了,要吃东西,所以在那儿等着她。 凯瑟琳把干面包拿给了他,他见没有奶油和干酪,于是问道:"奶油和干酪呢?"她回答说:"我把奶油涂在了那些可怜的树上,它们被车轮擦伤了。有一块干酪掉下跑了,我派另一块去找它,我想它们两个正在路上吧。"
"这种蠢事你也干得出来,你看你有多笨啊!"丈夫无可奈何地说道。 妻子一听则说:"你怎么能这样说呢?你又没告诉过我呀!"
他们只能一起啃干面包。 弗雷德里克说:"凯,你来的时候把门都锁了吧。"凯瑟琳说:"没有啊,你又没告诉我。"丈夫只得叹道,"唉--,赶快回去,去把门锁好,再带点吃的来吧。"
凯瑟琳按照他的吩咐去了,她边走边想:弗雷德里克要我再带一些吃的东西,可我认为他不喜欢吃奶油和干酪,我经常看到他吃核桃和醋,就给他带一袋核桃和一些醋去。
回到家后,她把后门闩上,把前门却卸了下来,说道:"弗雷德里克要我锁好门,可再怎么说也没有我把门带在身边安全。"一路上,她走一段,歇一会儿,花了老半天时间才赶上弗雷德里克,她叫道:"弗雷德里克,我把门带来了,现在你可以放心地看守它了。"
"啊!我的老天爷!"他说道,"我竟有这样一个聪明的太太!我要你把房子锁好,你却把门卸了下来。任何人随时都可以进屋去了。哎--,你既然把门扛来了,那就再辛苦点带着它一起赶路吧。"她答道:"好的,我就扛着门,不过我不想拿核桃和醋瓶子,东西这么多,太重了,就请你把它们拴在门上吧。"对这一建议,弗雷德里克当然不会反对。
来到森林里,他们开始搜寻那些窃贼,但根本就不可能找着。 天黑了,他俩只好爬上一棵树去过夜。 而他们刚爬上去,那伙他们要找的无赖出现了。 这是一伙真正的流氓,他们到处骗别人的东西,大概是太疲劳了,所以他们一来就坐了下来,又生了一大堆火。 巧就巧在他们正好坐在弗雷德里克和凯瑟琳所呆的那棵树的下面。 弗雷德里克从树的另一边滑了下去,捡了一些石头,然后又爬上树去,他试着用这些石头去打窃贼的头。 但贼却不以为然,只是说:"一定是快天亮了,风把冷杉树的球果都刮落了。"
凯瑟琳一直都把门扛在肩上。 现在她觉得累得够呛,认为一定是核桃拴在上面太重了,所以她轻轻喊道:"弗雷德里克,我得把核桃扔下去。"弗雷德里克马上回答说:"不行,现在不行,否则他们会发现我们的。""我扛不住了,我不行了,必须把它们丢掉才行。""那好吧,如果你要扔,就快一点扔下去。"核桃沿着大树枝"卡嗒,卡嗒"地响着落下去了,一个窃贼喊道:"我的天呀,下起冰雹来了。"
过了一会儿,凯瑟琳认为门还是太重,她又悄悄地对弗雷德里克说:"我得把醋扔下去。""请别扔,"他急忙说,"那样他们会发现我们的。"她说道:"我扛不住了,一定得丢了。"说完,她把醋也全部倒下去了,窃贼们说:"露水真多啊!"
醋倒下去不久,凯瑟琳仍然被压得受不住,到这时她才意识到是门太重,所以她悄悄地对弗雷德里克说:"我要把门扔下去了。"他一听,马上恳求她不要扔,他认为这一扔肯定会暴露他们自己。 凯瑟琳实在扛不住了,说道:"我放下去了。"门随着一阵"咔嚓,哗啦"的声音向窃贼们落去,他们大叫道:"魔鬼来了!"还没弄清是什么东西,就拼命地以最快的速度跑掉了,所有的金子都留在了地上。 弗雷德里克和凯瑟琳爬下树来,完好无损地找回了他们全部的金子。
昔、フレデリックという男とキャサリンという女がいました。二人は結婚して間もない若い夫婦でした。ある日、フレデリックは、「キャサリン、今日は畑を耕しにいくよ。戻ってきたら、腹が減ってるからなにか焼いた食べ物と喉の渇きをうるおすさわやかな飲み物を食卓に用意しておいてくれ。」と言いました。「いってらっしゃい、あなた、行っていいわ、ちゃんと用意しとくから。」とキャサリンは答えました。

それで食事時が近づいてきたとき、キャサリンは煙突から一本のソーセージをとってフライパンに入れ、バターを塗って火にかけました。ソーセージが焼けてジュージューいい出し、キャサリンはそのそばに立ってフライパンの柄を握っていましたが、そうしながら考え事をしていました。すると、(ソーセージをやっている間に地下室に行ってビールを注いで来れるわ)と思いつきました。そこでフライパンをしっかり火にかけると、ジョッキを持ってビールをとりに地下室に下りていきました。ビールがジョッキに入っていき、キャサリンはそれを見ていました。すると、(あれ、上の犬をつないでなかったわ。ソーセージをフライパンからとっていくかもしれない、よかった、思いついて。)と思いました。

たちまち地下室の階段を駆け上がりましたが、スピッツはもうソーセージを口にくわえ、床を引きずって逃げていました。しかしキャサリンは、ぐずぐずしないで、すぐにあとをつけ、はるか畑の中まで追いかけました。ところが犬はキャサリンより素早く、ソーセージを放さないで畝をぽんぽん越えて走って行きました。

「無くなったものは無くなったものだわ。」とキャサリンは言って、向きを変え帰り始めましたが、走って疲れたので、のろのろと気楽に歩いて体を冷ましました。この間、ビールはまだ樽から流れ出ていました。というのはキャサリンは栓を閉めてなかったからです。そうしてジョッキがいっぱいになるともちろん地下室内にあふれ出て、樽が空っぽになるまで止まりませんでした。キャサリンは階段に足をかけるとすぐにこの出来事が目に入りました。「わっ、大変!」とキャサリンは叫びました。

(フレデリックにわからないようにするにはどうしたらいいかしら?)しばらく考えていましたが、最後に思い出しました。(この前の市で買った小麦粉が一袋まだ上の物置にあったわ。それをとってきてビールの上に撒きましょう)「そうよ」とキャサリンは言いました。「できるときに物をとっとけば、あとで必要になったときあるもんだわ。」それで物置に上がって行き、袋をおろしてきてビールのジョッキにまっすぐ投げおろしたので、ジョッキはひっくり返り、フレデリックの飲み物も地下室に流れました。

「いいのよ」とキャサリンは言いました。「片方があるところにもう片方もなくちゃね。」そして粉を地下室じゅうにまき散らしました。それが終わると、キャサリンは自分のやったことに心から満足し、「ここはみるからにきれいになったわ」と言いました。昼にフレデリックが帰ってきました。「さてと、昼食は何かな?」「あのね、あなた」とキャサリンは答えました。「ソーセージを焼いていたの、だけど一緒に飲むビールを注いでいたら、犬がフライパンからソーセージをとっていったのよ、それで犬を追いかけている間にビールが全部出てしまってね、小麦粉でビールを乾かしている間にジョッキもひっくり返してしまったの、でも安心して、地下室はまたすっかり乾いてるわ。」
フレデリックは言いました。「ねぇ、いいかい、お前、そんなことをしちゃいけなかったんだぞ。ソーセージはとられる、ビールは樽からすっかり空けちゃう、おまけに小麦粉を全部まいちゃうなんて。」
「そうなの、フレデリック、知らなかったわ、教えてくれればよかったのに。」

男は考えました。(こういうかみさんだと、僕はもっとものに気をつけた方がいいな)さてフレデリックはかなりのターラー銀貨を貯め、それを金貨に変えました。そしてキャサリンに「ごらん、これはゲームに使う黄色のチップだよ。つぼに入れて牛小屋の牛の飼葉桶の下に埋めておくけど、近づかないようにしてくれよ。さもないとひどい目にあうからね。」と言いました。「そう!わかったわ、あなた、絶対近づかないわ。」とキャサリンは言いました。

フレデリックがいないときに、行商人たちが安い陶器の鉢やつぼをもって村にやってきて、この若い妻に、何か買いたい物はありませんか、と尋ねました。「そうねぇ、みなさん」とキャサリンは言いました。「お金がないから何も買えないわ。でも黄色いチップでよければ、買うけど。」「黄色いチップ、いいですとも。だけどそれを見せてくださいな。」「それじゃあ、牛小屋に行って牛の飼葉桶の下を掘ってください。そうすれば黄色のチップが見つかりますわ。私はそこへ行ってはいけないのよ。」悪党どもはそこへ行き掘って本物の金貨を見つけました。そうしてそれを握ると逃げていき、家には鉢やつぼを残したままでした。キャサリンは新しい物を使わなければいけないと思いましたが、台所にはこれらを使わなくてももう足りていたので全部のつぼの底をくり抜いて、家の周りを囲んでいた柵の杭の上に飾りにしてのせました。

フレデリックは帰ってきて新しい飾りを見ると、「お前、あれはどうしたんだい?」と言いました。「買ったのよ、あなた、飼葉桶の下にあったチップでね。私は自分ではそこに行かなかったわよ。行商人たちに自分で掘らせたの。」「ああ!お前ね」とフレデリックは言いました。「何てことを...あれはチップじゃなかったんだ。本物の金貨だったんだよ。僕らの全財産だったんだ。そんなことをしちゃいけなかったのに。」「そうなのね、あなた」とキャサリンは言いました。「でも私知らなかったわ。前に注意してくれればよかったのに。」

キャサリンはしばらく立って考えていましたが、「ねぇ、あなた、すぐに金貨を取り戻そうよ。泥棒を追いかけよう。」と言いました。「じゃあ、来いよ」とフレデリックは言いました。「やってみよう。だけど、途中で食べ物が要るからバターとチーズを持ってこいよ。」「わかった、あなた、持って行く。」二人は出かけました。フレデリックの方が歩くのが速いのでキャサリンはあとからついていきました。「私の方が得ね、」とキャサリンは考えました。「帰りには私の方が少し前に行ってることになるもんね。」

それから、キャサリンは道の両側に深いわだちがある上り坂にさしかかりました。「ほら、見てよ。」とキャサリンは言いました。「かわいそうに、地面が引き裂かれ、皮がはげて擦りむかれているわ。これじゃ死ぬまで元通りにならないわ。」あわれに思って、車であまり傷つかないように、バターをとりだし左右のわだちに塗りつけてやりました。こうして思いやりを示してかがんでいるときに、チーズが一個ポケットから落ちて坂を転がっていきました。キャサリンは言いました。「私は一度ここまで登ったのよ、また下りるのはごめんだわ。別のチーズが走って行って連れ戻せばいいのよ。」それで別のチーズをとり出し、坂を転がしました。しかし二個のチーズは戻って来ませんでした。それで、(ひょっとして一人で歩きたくないから連れを待っているのかもしれないわ)と考えて三個目のチーズを転がしました。三個とも帰ってこないので、「いったいどういうことかしら、三個目のチーズは道がわからなくて迷子になったのかも。四個目のチーズに呼びに行かそうっと。」と言いました。

しかし、四個目も三個目と同じことでした。それでキャサリンは怒って、五個目も六個目も投げ落としました。もうこれで最後のチーズでした。キャサリンはチーズが戻ってくる方を見つめながら、しばらく立っていましたが、やはり帰ってこないので、「フン、死神をさがしにやるにふさわしい連中だよ、いつまでも帰ってこないんだからね。まだお前たちを待ってると思うかい?私は先に行くわよ、お前たちは追いかけておいで。私より若くて足が速いだろうから。」

キャサリンが先へ進むと、フレデリックがいました。フレデリックは食べ物が欲しかったのでそこで立って待っていたのです。「さあ、持ってきた物を食べよう。」とフレデリックは言いました。キャサリンは乾パンを渡しました。「バターとチーズはどこだ?」と男は尋ねました。「あのね、あなた」とキャサリンは言いました。「バターは車のわだちに塗ったの、チーズはすぐやってくるわ。一個が逃げて行ったから、ほかのチーズに呼びに行かせたの。」「お前、そんなことしちゃいけなかったのに。バターを道に塗って、チーズを坂に転がすなんて。」とフレデリックは言いました。「そうなの?、あなた、言ってくれればよかったのに。」

それから二人は乾パンを一緒に食べました。するとフレデリックは言いました。
「お前、出てくるとき家の戸締りをしたか?」
「いいえ、あなた、前に言ってくれればよかったのに。」
「じゃあ、家に戻って、もっと先へ行く前に戸締りをしてこいよ。それで他の食べ物をもってきてくれ。僕はここで待ってるから。」
キャサリンは戻って行き、考えました。(フレデリックはもっと食べたがっているけど、バターとチーズは好きじゃないんだわ。だから干し梨をハンカチにいっぱい入れて、飲み物は水さしに酢を入れて持って行こう。)それから戸の上半分にしっかりかんぬきをしましたが、下の戸をはずし、背中にかつぎました。その戸を安全なところにおけば家は守られるにちがいない、と考えたのです。キャサリンは道々時間をかけ、(私が遅い分だけフレデリックは長く休めるわよね。)と考えました。

フレデリックのところに着くとキャサリンは言いました。「ほら、あなた、家の戸をもってきてあげたわ。これであなたが自分で家を守れるでしょ。」
「わっ!なんてこった!」とフレデリックは言いました。「なんて賢いかみさんだ、誰もかも入れるように下の戸をはずし、上の戸にかんぬきをかけるなんて。もう家に戻っても遅すぎるよ。だけどお前が戸をここにもってきたんだから、これから先も持っていてくれよ。」
「戸は私が運ぶわ、あなた、だけど干し梨と酢は重すぎるわよ。だから戸にぶら下げて、戸に運んでもらうわ。」

さて、二人は森へ入っていき、悪党どもを探しましたがみつかりませんでした。とうとう暗くなってしまったので、二人は木に登りそこで夜を過ごすことに決めました。ところが二人が木の上におさまった途端に、悪党どもがそこへやってきました。盗られたくないものを持っていき、物がまだあるうちに探しだす連中でした。連中はまさにフレデリックとキャサリンがいる木の下に座り、火をたき、獲物を分けようとしました。フレデリックは反対側に下りて、石を集め、それをもってまた木に登りました。それを泥棒たちに投げつけて殺そうと思ったのです。ところが石は泥棒たちに当たらず、悪党どもは大声で言いました。「じきに朝になるぜ。風でもみの木の実が揺れ落ちてきたよ。」
キャサリンはまだ背中に戸を担いでいました。とても重くのしかかるので、干し梨のせいだと思い、言いました。
「あなた、梨を落とすわ」
「だめだ、お前、今はだめ、僕たちがいるのがばれちゃうよ」 フレデリックは答えました。
「ああ、でも、あなた、我慢できないの、重くて重くて」
「じゃ、やれよ、そんで首をくくられちまえ」
そうして枝の間を干し梨が転がり落ちて行きました。すると下にいた悪党たちは「鳥のふんが落ちてきた」と言いました。それからまもなく、戸がやはり重いので、キャサリンは言いました。
「ねえ、あなた、酢を空けるわ。」
「だめだよ、お前、だめ、僕たちがいるのがばれちゃう。」
「ああぁ、でも、あなた、我慢できないの、重くて重くて」
「じゃ、やれよ、そんで首をくくられちまえ」
それでキャサリンは酢を空けてしまい、酢は強盗たちにかかりました。すると強盗たちは「もう露がおり出してるな。」と言いました。とうとうキャサリンは、(もしかしてこんなに重いのは戸なの?)と思い、言いました。
「ねぇ、戸を落とすわ。」
「だめだ、お前、だめ、僕たちがいるのがばれちゃう。」
「ああぁ、でも、あなた、我慢できないの、重くて重くて」
「ええっ!やめろっ、お前、しっかり持ってるんだ」
「あ、あ、あぁ、もうだめ、落ちていっちゃう」
「ええいもう、落とせよ、じゃ」

そうして戸はガラガラドスンとものすごい音をたてて落ちました。下の悪党どもは、「悪魔が木から下りてきた。」と叫んで、みんな残したまま逃げて行きました。次の朝早く、二人が木から下りてみると自分たちの金貨がみんな見つかり、家に持って帰りました。

二人が家に戻ると、フレデリックは、「さあ、お前、お前も精を出して働かなくちゃな。」と言いました。「ええ、あなた、すぐやるわ。畑へ行って麦を刈るわ。」キャサリンは畑に入ると、独り言を言いました。「刈る前に食べようかな?刈る前に眠ろうかな?うん、先に食べよう。」そうしてキャサリンは食べましたが、お腹がいっぱいになり眠くなりました。麦を刈りはじめましたが、半分夢見心地で、服をみんな、エプロンや上着や胴着も、切り裂いてしまいました。長い眠りから覚めてみると、半裸でそこに立っていました。それで、「これは私?それとも違うの?ああ、私じゃないわ。」と独り言を言いました。そのうちに夜になったのでキャサリンは村に走って行き、夫の家の窓をたたき、叫びました。
「フレデリック!」
「何だい?」
「キャサリンが中にいるか知りたいの。」
「いるよ、いるとも」とフレデリックは答えました。「中で眠っているよ。」
「いいのよ、じゃあ私はもう確かに家にいるんだわ。」とキャサリンは言って、走り去りました。

外でキャサリンは泥棒に入ろうとしてうろついている連中に会いました。そこで近づいていって、「盗みを手伝ってあげる」と言いました。悪党どもは、この女はその場所にあるめぼしい物を知ってるんだ、と考え、承知しました。キャサリンは家々の前に行くと、「みなさん、物がありますか?私たちは盗みたいんです。」と叫びました。泥棒たちは(全くなあ、良いやり方だぜ)と考えてキャサリンを厄介払いしようと思いました。そこでキャサリンに「村の外の畑に牧師がかぶを植えてある。そこへ行って何本か抜いて来てくれ。」と言いました。

キャサリンは畑へ行ってかぶを抜き始めましたが、とても怠け者なのでまっすぐ立ちませんでした。それで男が通りがかり、キャサリンを見て立ち止まり、こんなふうにかぶの間で抜いているのは悪魔だと思いました。男は村の牧師のところに走って行き、「牧師様、悪魔があなたのかぶ畑でかぶを抜いています。」と言いました。「ああ、なんてことだ!」と牧師は答えました。「わしは足が悪いから、行って悪魔を追い払えないよ。」すると男は「じゃあおぶっていってあげますよ。」と言って、おぶって連れて行きました。畑へ着くと、キャサリンは起きあがってう~んと伸びをしました。「わあ、悪魔だ」と牧師は叫び、二人とも急いで逃げました。そうしてあまりに恐れおののいて牧師は、おぶって行った男がまともな足で走るよりも、なえた足でとっとと速く走ることができました。




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