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グリム童話
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グリム童話: 子供たちと家庭の童話
グリム童話の一覧 (ページ 11)
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森のなかのヨーゼフ聖者
昔、娘が三人いる母親がいました。一番上の娘は無作法で意地悪な子で、二番目の娘は欠点はあるもののずっとましでしたが、一番下の娘は信心深く良い子供でした。ところが、母親はとても変わっていて、一番可愛がったのは一番上の娘で、一番下の娘には我慢できませんでした。こういうわけでこの娘を厄介払いするためによく大きな森にやりました。というのはその娘が道に迷い、二度と戻らないだろうと考えたからです。しかし、どの良い子にもついている守護天使がこの子を見捨てないでいつも正しい道に連れていきました。 ところがあるとき、守護天使がまるでそこにいないかのように、子供は森から抜ける道を見つけられませんでした。ずっと歩き続けていると、とうとう夕方になりました。すると遠くに小さな明かりが光っているのが見えたので、娘はすぐにそちらに走っていき、小さなあばら屋に着きました。戸をたたくと、戸が開き、中に二つ目の戸があり、その戸もたたきました。雪のように白いひげを生やし、尊そうにみえるおじいさんが戸を開けてくれました。この人は他ならぬヨーゼフ聖者でした。おじいさんはとてもやさしく言いました。「おいで、かわいい子よ、火のそばの
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202
十二使徒
主キリストが生まれる300年前に、12人の息子がいる母親が住んでいました。母親はとても貧しく生活に困っていたので、どうやって子供たちを養っていくのかもうわかりませんでした。母親は、息子たちみんなが約束されている救世主と一緒にこの地上にいられますように、と毎日神様にお祈りしました。暮らしがさらに苦しくなってくると、母親は息子を一人ずつ次々と世に送り出し、自分でパンを稼がせるようにしました。 一番上の息子はペテロと言い、出かけて行ってもう長い道のりを歩いていました。まる一日旅をして、大きな森に入りました。ペテロは森を抜ける道を探しましたが、見つからなくて、だんだん奥へ迷い込み、それと同時にとてもお腹がすいてきて、もう立っていられなくなりました。とうとうとても弱って横になるしかありませんでした。そしてもうすぐ死ぬだろうと思いました。突然ペテロのそばに、明るく光り輝き、天使のようにきれいでやさしい小さな男の子が立っていました。子供がその小さな手をパンパンとうちあわせたので、とうとうペテロは顔を上げて子供を見ました。すると子供は、「どうしてそんなに困った顔で座っているの?」と言いました。「ああ」
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203
ばら
昔、一人の貧しい女がいて、子供が二人ありました。下の子は毎日森にたきぎを集めに行かなければなりませんでした。ある時、子供がたきぎを探して遠くまで行ったとき、小さな子供が、とても力があり、熱心に木を拾い、手伝って家まで運んでくれました。それから、あっという間にその不思議な子供は消えてしまいました。下の子は母親にこれを話しましたが、母親は初め信じようとしませんでした。とうとう子供は家に一本のばらを持って来て、「そのきれいな子がこのばらをくれて、花が満開になったら戻ってくると言ったよ。」と母親に話しました。母親はそのばらを水につけました。ある朝、子供はベッドから起きられませんでした。母親がベッドに行ってみると子供は死んでいました。しかし、とても幸福そうにほほえんでいました。 その同じ朝、ばらは満開でした。
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204
貧窮と謙遜は天国へ行く路
昔、世間に出て行った王様の息子がいて、物思いに沈み、悲しんでいました。空を見て、とても美しく澄んで青いのに、ため息をつき、「あの上の天国にいるならどんなにいいだろう」と言いました。すると、道を歩いて自分の方にやってくるみすぼらしい白髪の男が見えました。それで王子は男に、「どうしたら天国に行けますか?」と尋ねました。男は「貧しさと謙遜によってだよ。私のぼろの服を着て、7年世間をさまよい歩き、惨めさがどういうことか知るようになることさ。金を受け取らないで、腹が減れば、情け深い人に少しパンをめぐんでもらえ。こうして天国にたどりつくことができる。」と答えました。 それで王様の息子は自分の素晴らしい上着を脱いで、その代わりに乞食の服を着て広い世間に出て行き、ひどい惨めさを味わいました。ほんの少しの食べ物を食べ、何も言わないで、自分を天国に入れてくださるようにと神様に祈りました。七年が終わったとき、王子は父親の宮殿へ戻りましたが、誰も王子だとわかりませんでした。王子は召使たちに、「行って両親に私が戻ってきたと告げてくれ」と言いました。しかし、召使たちはそれを信じないで、笑い、王子をそこに立たせたま
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205
神様のめしあがりもの
昔、二人の姉妹がいました。一人は子供がいなくて金持ちでした。もう一人は五人こどもがいる後家で、とても貧しかったのでもう自分と子供たちに満足な食べ物も得られませんでした。それで、困って姉のところへ行き、「子供たちと私はとてもおなかがすいてるの。あなたは金持ちだから、一口のパンをください。」と言いました。しかし、金持ちの姉は石のように心が固く、「私だって家に何もないわ。」と言って、とげとげしい言葉で可哀そうな妹を追い払いました。 しばらくして金持ちの姉の夫が帰宅して、自分のために一切れパンを切ろうとして、かたまりに一筋切れ目を入れたとき、赤い血が流れ出てきました。それを見て、女はこわくなり、夫に起こったことを話しました。 夫は急いで後家と子供たちを助けに行きましたが、部屋に入ると、妹はお祈りしていました。妹は幼い子供たちを腕に抱えていて、上の三人の子供たちは死んでいました。夫は食べ物をさし出しましたが、妹は、「私たちは地上の食べ物はもう欲しくありません。神様がもう私たち三人の空腹を満たしてくれました。また同じように私たちのお願いを聞き届けてくださるでしょう。」と答え、これらの言葉を言い終わ
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206
三ぼんのみどりの枝
昔、山の麓の森に住んでいる一人の世捨て人がいました。この人はお祈りとためになる仕事をして時を過ごし、毎晩神様をたたえて二桶の水を山の上に運びました。たくさんのけものがその水を飲み、たくさんの植物がそれで元気になりました。というのは高い山の上ではいつも強い風が吹き、空気と地面を乾かし、人間を恐れる野の鳥たちはそこで飛びまわり、鋭い目で飲み物をさがしているのですから。世捨て人はとても信心深いので、世捨て人の目には見えている神様の天使が、一緒に登ってその歩数を数え、その仕事が終わると、世捨て人に食べ物を運んできました。昔の預言者に神様の命令によってカラスが食べ物を運んだのと同じです。 世捨て人が神様を敬ってもうとても年をとっていたあるとき、たまたま遠くから可哀そうな罪人が首つり台にひかれていくのを見ました。世捨て人はうっかり、「ああ、あの人は当然の報いを受けるところだな」と独り言を言いました。夕方に、山に水を運び上げているとき、いつも一緒についてくる天使が現れなくて、食べ物も持ってきませんでした。それで世捨て人は驚いて、神様がそんなに怒っているのだから、自分の心の中をさぐりいったいどんな罪を
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207
聖母のおさかずき
昔、ワインをたくさん積んだ荷車がわだちにしっかりはまって、御者がどんなに頑張っても動かすことができませんでした。すると、そこにたまたま聖母が通りがかり、この男が困っているのがわかって言いました。「私は疲れて喉が渇いています。ワインを一杯いただけますか?そうしたら荷車が動くようにしてあげましょう。」 「さしあげたいのですが」と御者は答えました。「さしあげるワインを入れるグラスがないのです。」すると聖母は、グラスにとても似ているヒルガオという赤い縞模様のある小さな白い花を摘んで、御者に渡しました。御者はそれにワインを入れ、聖母はそれを飲みました。すると全く同時に荷車は動くようになって御者は進んで行けました。その小さな花は今でも「聖母のおさかずき」と呼ばれています。
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208
おばあさん
大きな町におばあさんがいました。おばあさんは夕方部屋に一人座って、最初に夫を亡くし、次に二人の子供を、それから次々と親戚の人たちを、そしてとうとうその日、最後の友達を亡くしたことを考えていました。それで今はおばあさんはまったく一人ぼっちでわびしい思いでした。とても心悲しく、亡くなった人たちのうち最も心が沈むのは息子たちを亡くしたことでした。そして悲しみのあまり神様を責めました。 おばあさんは思いに沈んでまだ座っていました。すると突然朝の早いお祈りの鐘が鳴っているのが聞こえました。それで自分がこうして一晩じゅう悲しんで寝ないでいたことに驚き、手提げランプをつけ、教会にいきました。教会に着くともう明かりがついていましたが、いつものろうそくではなく、ぼんやりした光でてらされていました。またもうたくさんの人でいっぱいで席がみんなうまっていました。そしておばあさんがいつもの場所に着くと、そこも空っぽではなく、ベンチはすっかりいっぱいでした。それでおばあさんがその人たちを見ると、昔の服を着て青ざめてそこに座っていたのは他ならぬおばあさんの死んだ親戚の人たちでした。その人たちは話もしないし、歌も歌い
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210
ハシバミの枝
ある午後、子供のキリストはゆりかごに横たわって眠ってしまっていました。すると母親がキリストのところに来て、嬉しさいっぱいにながめ、「眠っておいで。わが子よ、気持ちよく眠ってね。その間に森へ行っていちごを一握りお前にとってきてあげるから。お前が目覚めたときいちごを見て喜ぶと私は知ってますからね。」 外の森で母親は最も美しいいちごの場所を見つけましたが、摘もうとかがみこむと草むらからマムシがとびあがりました。母親は驚いていちごをそこに残したまま急いで逃げました。マムシはさっとあとを追ってきました。しかし、聖母は、みなさんが簡単に理解できるように、どうするのが一番いいか知っていました。聖母ははしばみのしげみにかくれ、マムシが這っていなくなるまでそこにいました。それからいちごを摘んで、帰途につき、「はしばみのしげみが今回私を守ってくれたのですから、将来他の人々も守ってもらいましょう。」と言いました。 そういうわけで、ずうっと昔から、緑のはしばみの枝はマムシや蛇や他の地上を這うものにたいして一番安全な保護物になっているのです。
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