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グリム童話: 子供たちと家庭の童話
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081
のんき者
昔、大きな戦争があり、戦争が終わるとたくさんの兵士がやめさせられました。そのときにのんき者もくびになり、小さな塊の軍のパン一つと4クロイツァーのお金だけ受け取り、それをもって出かけました。ところが、聖ペテロがあわれな乞食の身なりをして道にいて、のんき者が近づいてくると施しを求めました。のんき者は、「乞食のおっさん、何をやったらいいのかな?おれは兵士だったがクビになってね。この小さな軍のパンと4クロイツァーの金しか無いんだ。それがなくなりゃ、お前さんと同じでおれも乞食になるのさ。まあそれでも、ちっとはあげようか。」と言いました。そう言ってのんき者はパンの塊を4つに分け、使徒にその一つを渡し、一クロイツァーもまたあげました。聖ペテロはお礼を言い、先へ進むと別の身なりの乞食に扮してまた兵士のくる道に出て、兵士がやってくると前と同じように施しを求めました。のんき者は前と同じように話し、またパンを四分の一と一クロイツァーをあげました。聖ペテロはのんき者にお礼を言い、先へ進んでいきましたが、三回目の別の乞食になって道に出て、のんき者に話しかけました。のんき者はまた三度目の四分の一をあげ、三度目の一
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082
道楽ハンスル
昔、賭け事しかしない男がいました。それで人々はその男をばくち打ちのヘンゼルとしか呼びませんでした。そしていつも賭けていたので、自分の家と持っているものすべてをすってしまいました。さて、取立人が家を取り立てに来ることになっている前の日に、神様と聖ペテロが来て、一晩泊めてくれるように頼みました。ヘンゼルは、「おれとしちゃあ、あんた方が泊っても構わないんだが、ベッドも食べ物も無いんでね。」と言いました。それで神様が「お前は私たちを入れてくれるだけでよい。食べるものは自分たちで買うよ。」と言ったので、ヘンゼルは反対しませんでした。それで、聖ペテロはヘンゼルに3グロッシェンを渡し、「パン屋に行ってパンをもらってきてください。」と言いました。 それでばくち打ちのヘンゼルはでかけましたが、ほかのばくち打ちのならず者が集まっている家に着くと、ヘンゼルからありったけ巻き上げたのですが、その連中が騒がしくヘンゼルを迎えて、「やあ、ヘンゼル、入ってこいよ」といいました。「おう、また3グロッシェン勝ちたいか?」とヘンゼルは言いました。これを聞いて連中はヘンゼルを放そうとしませんでした。それでヘンゼルは入ってい
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083
幸せハンス
ハンスは主人に七年仕えました。それで主人に「だんなさま、年季が明けました。もうくにの母のところに帰りたいんです。お手当をください。」と言いました。主人は「お前はかげひなたなくよく働いてくれた。それだけちゃんと手当てもはずむぞ。」と答えて、ハンスに頭と同じくらい大きい金の塊を渡しました。ハンスはポケットからハンカチを引っ張り出し、その塊を包んで肩にかけ、故郷に帰りはじめました。 足を交互に出しながら進んでいくと、馬に乗った人が目にとまりました。元気のよい馬に乗って速く楽しそうに走っていくのです。「いいなあ!」とハンスは大声で言いました。「馬で行くってなんていいんだろう。椅子に座っているようにして、石につまずかないし、靴は擦り減らないし、それで知らないうちに先へ進むんだもんなあ。」馬の乗り手はその声が聞こえて止まり、「やあ、ハンス、じゃどうして歩いているんだい?」とさけびました。「歩かなくちゃいけないんですよ。」とハンスは答えました。「この塊を家に持って行くもんでね。確かに金なんだけど、このせいで頭をまっすぐにあげられないし、肩は痛いし。」「なあ」と乗り手が言いました。「取り変えようか。お
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084
ハンスの嫁取り
昔、ハンスという名の若い農夫がいて、叔父さんが金持ちの嫁さんを見つけてあげたいと思いました。それでハンスをストーブの後ろに座らせ、ストーブをとても熱くしました。それから鍋にいっぱいのミルクとたくさんの白パンをとってきて、ピカピカの新しいファージング硬貨を手に持たせ、「ハンス、そのファージングをしっかり握って、白パンをミルクに砕いて入れなよ。そして今いるところにいるんだ。おれが戻るまで動くなよ。」と言いました。「うん、全部やるよ。」とハンスは言いました。それから、叔父さんはパッチ(つぎはぎ)のついた古いズボンをはき、隣村の金持ちの農夫の娘のところに行きました。そして、「私の甥のハンスと結婚しないかね?あなたにぴったりの正直で分別のある男だよ。」と言いました。欲張りな父親が「財産についてはどうかね?砕いて入れるパンはあるかね(注)?」と尋ねました。 「ねえ、あなた、うちの若い甥は心地よいベッドがあるし、手に素晴らしいお金をもってるし、砕くたくさんのパンももっていますよ。それに私と同じくらいたくさんのパッチもありますよ。」と叔父さんは答えて、話しながらズボンのパッチ(つぎはぎ)をたたきました
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085
黄金の子供たち
昔、小さな小屋の他は何もない貧しい男と貧しい女がいました。魚取りで生活費を稼いでいて、いつもその日暮らしでした。しかし、ある日男が水辺に座って網を投げていたとき、まるまる金でできている魚を引き揚げました。ひどくビックリして魚を見ていると、魚が話し始め、「ねえ、猟師さん、私をまた水に戻してくれたら、あなたの小さな小屋を素晴らしいお城に変えてあげます。」と言いました。 すると漁師は、「何も食べるものがなくちゃ、城が何の役に立つんだい?」と答えました。金の魚は続けて、「それも面倒をみますよ。城の中に戸棚があり、それを開けると、あなたが欲しいだけたくさん最高においしい肉料理があるようにします。」と言いました。「それが本当なら、願いをきいてやっていいよ。」と漁師はいいました。「お願いします。」と魚は言いました。「ですが、条件があります。あなたは世界中の誰にも、それが誰であっても、幸運がどこからきてるかもらしてはだめです。一言でも話せば、全部おしまいになりますよ。」それから男は不思議な魚を水に戻して、家へ帰りました。 しかし、前にあばら屋があったところに今は大きな城がありました。漁師は目を大きく見
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086
狐とがちょう
あるとき、狐が太ったガチョウの集団がいる草原にきました。狐はにんまりし、「ちょうどいいタイミングで来たよ、君たちはとても見事にそろっているもんだ。それでおれは次から次へと君たちを食べていけるよ。」と言いました。ガチョウたちは恐怖でクワックワッと鳴いて跳び上がり、嘆き悲しんで哀れっぽく命乞いをしました。しかし狐は何も耳を貸そうとしないで「情けは無い。お前たちは死ななければならないな。」と言いました。 とうとう1羽が気を取り直して、「もし私たちガチョウが、命を差し出さなければならないなら、一つだけ願いを聞いて、罪の中で死ななくてもよいようにお祈りさせてください。そうしたら一列に並んであなたが一番ふとっているのをいつも選べるようにします。」と言いました。 「いいだろ。筋が通った話だ。信心深い頼みだな。祈れ、終わるまで待ってやる。」と狐は言いました。 すると最初のガチョウが、たっぷり長い祈りを始め、いつまでもガッガッといっていました。そして終わりそうもないので、2番目のガチョウは自分の番が来るのを待たずに、ガッガッと始めました。3番目と4番目も続いて鳴き出し、まもなく全員が一緒にグワッグワッと
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087
貧乏人と金持ち
昔、神様自身がまだこの地上の人間の間を歩きまわっていたとき、あるとき疲れて宿屋に着く前に暗くなりました。目の前の道にお互いに向き合っている二軒の家が立っていて、一軒は大きくきれいで、もう一軒は小さくみすぼらしい家でした。大きな家は金持ちのもので、小さな家は貧乏人のものでした。それで、神様は、「金持ちなら負担にならないだろう。あそこに泊めてもらおう」と思いました。それから金持ちは誰かが戸をたたいている音を聞き、窓を開けて、「何の用だ?」と見知らぬ人に尋ねました。神様は「一晩泊めて欲しいんだが。」と答えました。すると、金持ちはその旅人を頭からつま先までながめて、神様が粗末な服を着ていてあまりお金を持っていない人のように見えたので、首を振って「だめだ、泊めてあげられない。部屋にハーブや種がいっぱいあるんでね。戸をたたく人みんなを泊めていたら、そのうち自分が物乞いして歩くようになるよ。よそで泊ってくれ。」と言って、窓を閉め、そこに神様を立たせておきました。 それで、神様は金持ちに背を向け、道を渡って小さい家に行き、戸をたたきました。そうするとすぐ、貧しい男が小さな戸をあけて、旅人に入るようにい
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088
鳴いて跳ねるひばり
昔、長い旅にでかけようとしてした男が、三人の娘たちに、お土産は何がいい?、と別れ際に尋ねました。すると、一番上の娘は真珠を欲しがり、二番目の娘はダイヤモンドがいいと言いましたが、三番目の娘は、「お父さん、私は鳴いて舞い上がるひばりがいいわ。」と言いました。父親は、「いいよ、手に入れられたら、持って来てやろう」と言い、三人にキスし、出かけて行きました。 さて父親が家に帰る時が来て、上の二人の娘には真珠とダイヤを持ってきましたが、末の娘にやる鳴いて舞い上がるひばりはどこを探しても見つからないので、とても残念に思っていました。というのはこの娘を一番可愛がっていたからです。道が森を通っていて、森の真ん中に素晴らしい城がありました。城の近くに一本の木が立っていましたが、その木の上に、鳴いて舞い上がるひばりが見えました。「やあ、ちょうどいいときにでてきてくれたね。」と父親はとても喜んで言い、召使を呼んで木に登りその小さな生き物を捕まえるよう言いました。 ところが、召使がその木に近づくとライオンが木の下から跳び出してきて、身ぶるいし、木々の葉が震えるほど吠えました。「おれの歌って舞い上がるひばりを盗
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089
がちょう番の女
昔、何年も前に夫を亡くした年とったお后がいました。お后には美しい娘がいて、大きくなるとはるか遠くに住む王子と婚約しました。王女が結婚する時期が来て、遠い国へ旅立たねばなりませんでした。年とったお后は、娘のために多くの金銀の豪華な器、これもまた金銀の装飾品、杯や宝石など王家の嫁入りにふさわしいあらゆる品々を荷造りしました。というのはお后は子供を心から愛していたからです。 お后は侍女もつけてやりました。侍女は王女と一緒に馬ででかけ、花婿に王女を引き渡すことになっていました。旅するための馬がそれぞれありましたが、王様の娘の馬はファラダといい、話すことができました。それで別れの時が来て、年とった母親は寝室に入り、小刀をとって指を切り、血を出しました。それから白いハンカチをもって、そこに三滴の血を落とし、それを娘に渡して、「娘よ、これを大事に持っているのですよ。途中で役にたつでしょうから。」と言いました。 そこで、二人はお互いに悲しい別れを告げ、王女は胸にハンカチをしまい、馬に乗って、花婿のところへでかけました。しばらく行ったあと、王女はやけつくように喉が渇き、侍女に、「馬を降りて、お前がもって
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090
若い大男
昔、村人がいました。この村人には息子が一人いましたが、親指ぐらいの大きさで、ちっとも大きくならず、何年経っても髪の毛一本ほども太くなりませんでした。あるとき、父親が畑を耕しにでかけようとすると、この子が「お父さん、僕も一緒に行く。」と言いました。「お前が一緒に行くって?」と父親は言いました。「ここにいろ。畑へ行っても何の役にも立たないし、迷子になるかもしれないからな。」すると親指太郎は泣き出したので、なだめるために父親は息子をポケットに入れ、一緒に連れて行きました。 父親は畑に着くと息子を取り出し、作ったばかりの畝の間に置きました。太郎がそこに座っていると大きな巨人が山の向こうに出てきました。「あの大きなお化けが見えるか?」と父親は言いました。親指太郎を怖がらせておとなしくさせようと思ったのです。「あれはお前をつかまえに来てるんだぞ。」ところが、巨人は長い脚で二歩も歩かないうちに、畝の間に来ていました。 巨人は小さな親指太郎を二本の指でそっと持ち上げ、しげしげ見ていましたが、一言も言わないで太郎を連れ去りました。父親はそばに立っていましたが、恐ろしくて声が出ませんでした。そして子どもは
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091
土の中の小人
昔、娘が三人いる金持ちの王様がいました。娘たちは毎日宮殿の庭園に散歩に行き、王様はあらゆる種類のきれいな木が大好きでしたが、特に大事にしている木があり、その木からりんごをもぎとる者は100尋(ひろ)地下にいけ、と願掛けしていました。収穫時期になると、この木のりんごは血のように赤くなりました。三人の娘たちは毎日木の下にいき、風で一個でもりんごが落ちていないかと探しましたが、まったく見つからず、木にはりんごがたわわに実り枝が折れそうになって地面に垂れていました。 王様の末娘はりんごが欲しくてたまらなく、姉たちに「お父様は私たちのことをとても愛してるのだから、まさか地下に行ってほしいと願わないわ。他の人たちだけにそうするんだって私は思うの。」と言って、話しながらかなり大きなりんごを一個もぎとりました。そして姉たちのところに走って行き、「食べてみて、お姉さんたち、こんなにおいしいもの食べたことないわ。」と言いました。それで二人の姉たちもそのりんごを食べ、三人ともおんどりの鳴き声の聞こえない地中深く沈んでいきました。 昼になると、王様は娘たちを食事に呼ぼうとしましたが、どこにも見つかりませんでし
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092
金の山の王さま
ある商人に、二人子どもがいて、男の子と女の子でした。二人ともまだ幼くて歩けませんでした。あるとき、商人の荷物をたくさん積んだ二そうの船が商人の全財産をのせて海に出て行きました。そうしてその荷でたくさんのお金を得るつもりでいたところが、船が海の底に沈んでしまったという知らせがつきました。そうして商人は金持ちになるどころか貧乏になり、町の外にある畑一つしか残りませんでした。少し不幸を考えないようにしようと、商人はこの畑へ出かけていきました。そして畑の中をあちこち歩いていると、黒い小人が突然となりに立って、「どうしてそんなにしょんぼりしているんだい?何をそんなに悩んでいるんだね?」と尋ねました。 それで商人は、「あんたが助けられるなら、話すんだがね」と言いました。「わからないよ」と黒い小人は答えました。「多分、助けられると思うよ。」それで商人は、財産が全部海の底に沈んでしまい、この畑しか残っていないんだ、と話しました。「くよくよするな」と小人は言いました。「家に帰ったときあんたの脚に触れる最初のものをくれると約束して、12年後にここへ持ってくるんなら、望むだけたくさん金をやるよ。」商人は、(
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093
大がらす
昔、一人のお后さまがいました。お后には小さい娘がいましたが、まだ幼くて歩けませんでした。ある日、子供がむずかって、母親がどんなにあやしても、どうしてもおとなしくなりませんでした。それでお后は我慢できなくなって、宮殿のあたりをオオガラスが飛んでいたので、窓を開けて「お前がカラスになって飛んで行ったらいいと思うわ。そうしたらいくらか休めるわ。」と言いました。その言葉を話すとすぐ、子供はカラスに変えられてお后の腕から窓の外へ飛んで行きました。カラスは暗い森へ飛んでいき、しばらくそこにいました。そして両親は子供の噂を何も聞きませんでした。 それからある日、一人の男がこの森を通りがかって、オオガラスが鳴くのを聞き、声をたどり近づくと、鳥は「私は生まれが王様の娘で、魔法にかけられました。でもあなたは私を救うことができます。」と言いました。「何をすればいいんだ?」と男は尋ねました。オオガラスは「森をずっと行くと、一軒の家があり、そこにおばあさんが住んでいます。おばあさんはあなたに肉と飲み物を出しますが、何も受け取ってはいけません。というのは、あなたがなにか飲んだり食べたりすれば、眠ってしまい、私を救
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094
賢い百姓娘
昔、貧しい百姓がいました。土地がなく、たった小さな家と一人の娘しかありませんでした。それで、娘は、「王様に新しく切り開いた土地を少しもらうべきだわ。」と言いました。王様はこの親子が貧しいのを聞くと、一区切りの土地を贈りました。その土地を娘と父親は掘り起こし、少しの麦とその種の穀物を播こうとしていました。畑のほぼ全体を掘った時、純金でできているすり鉢を見つけました。「なあ、王様がとても親切にしてくれてこの畑をくださったのだから、お返しにこのすりばちをさしあげるべきだよ。」と父親は娘に言いました。ところが娘はこれに賛成しようとしませんでした。「お父さん、すりこぎも一緒に持たないですり鉢をもっていけば、すりこぎも手に入れさせられるわ。だからそのことは何も言わない方がいいわよ。」しかし、父親は娘の言うことをきかないで、すり鉢を持って王様のところに行き、切り開いた土地の中にこれを見つけました、贈り物としてお収めいただけるでしょうか、と言いました。王様はすり鉢を手にとり、そばに何も見つけなかったか?と尋ねました。はい、と百姓は答えました。 すると王様は、今度はすりこぎを持ってこなくてはならんな、と
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095
ヒルデブラントおじい
昔、お百姓とおかみさんが住んでいました。そして村の牧師がそのおかみさんを好きで、まる一日をおかみさんと一緒に楽しく過ごしたいと長い間思っていました。百姓女もすっかりその気でした。それで、ある日、牧師は女に、「ねぇ、今私たちが一度まる一日楽しく過ごせる方法を思いついたんだけどね。いいかい、水曜日にベッドに寝たままで、だんなに病気だと言って、具合が悪いとこぼしたり演じたり、日曜まで続けるんですよ。日曜は私が説教しなければいけない日ですが、そのとき、説教で、病気の子供、病気の夫、病気の妻、病気の父、病気の母、病気の兄弟、他の誰でも、家にいる人は誰でもイタリアのゴッケルリ山に巡礼し、そこでは1クロイツアーで月桂樹の葉が1ペックもらえるんだが、病気の子供、病気の夫、病気の妻、病気の父、病気の母、病気の兄弟、他の誰でも、すぐに健康を回復すると言うよ。」と言いました。「やってみるわ。」とおかみさんはすぐいいました。それで水曜日に百姓女はベッドを離れず、打ち合わせ通り具合が悪いとこぼしたり嘆いたりし、だんなは思いつく限り何でもやってみましたが、何も役に立ちませんでした。そして日曜になると、女は「すぐに
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096
三羽の小鳥
千年かもっと昔には、この国には小さな王様しかいませんでした。そういう王様のうちコイテル山に住んでいる王様は狩りが大好きでした。あるとき、王様は猟師と一緒に城から馬で出かけて行ったとき、三人の娘が山で牛の番をしていて、王様と従者を見て、一番上の娘が王様を指差し、他の二人の娘に「おーい、おーい、あの人と結婚しないなら誰とも結婚しないわ。」と言いました。すると二番目の娘が山の向こう側から、王様の右側にいる人を指差して、「おーい、おーい、私はあの人と結婚しないなら誰とも結婚しないわ。」と答えました。すると三番目の娘が王様の左側にいる人を指差して、「おーい、おーい、私はあの人と結婚しないなら誰とも結婚しないわ。」と答えました。ところで、これらの人たちは二人の大臣でした。王様にはこれが全部聞こえていて、狩りから戻った時、三人の娘を呼んで来させ、昨日山で何を言っていたのかね?と尋ねました。このことを娘たちは王様に言おうとしませんでした。それで王様は一番上の娘に、本当に私を夫にしたいかね?と尋ねました。すると娘は、はい、と言いました。二人の大臣は二人の姉妹と結婚しました。というのは娘たちはみんなきれい
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097
命の水
昔、病気の王様がいましたが、誰も王様がその病気から回復すると信じませんでした。王様には3人息子がいて、王様の病気を悲しんで宮廷の中庭に降りて行き、泣きました。そこへおじいさんが来て、なぜ悲しんでいるのか、と尋ねました。息子たちは、父親の病いが重く、どうにも治しようがないので死んでしまうだろう、と言いました。するとおじいさんは、「私はもうひとつの薬のことを知ってるよ。それは命の水だ。それを飲めばまた良くなるが見つけるのが難しいんだ。」と言いました。一番上の息子は、「なんとか見つけてみせる。」と言い、病気の王様のところへ行き、命の水を探しに行くことをお許しください、それだけがお父さんを救えるのですから、とお願いしました。「だめだ」と王様は言いました。「危険が大きすぎる、それよりむしろ私は死んだ方がましだ。」 しかしあまりしつこく頼むので、王様は了承しました。王子は心の中で、「僕が水を持ってくれば、お父さんに一番かわいがられ、国を継ぐことになる。」と考えました。それで王子は出発し、馬で少し行くと、道に小人が立っていて、王子に呼びかけ、「急いでどこへ行くんだい?」と言いました。「馬鹿なチビめ」
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098
もの知り博士
昔、クラブという名の貧しいお百姓がいました。お百姓は荷車にたきぎを積んで二頭の雄牛にひかせて町へ行き、二ターラーで博士に売りました。お金が渡されているとき、たまたま博士は食卓についていて、博士が良い物を食べたり飲んだりしてるのをお百姓は目にし、自分もああいうものが欲しいもんだ、自分も博士だったらよかったなあと思いました。それでしばらくそこにたたずんでいましたが、とうとう、私も博士になれるもんでしょうか、と尋ねました。「ああ、なれるとも」と博士は言いました。「そんなのはすぐになれるさ。」「どうすればいいのですか?」とお百姓は尋ねました。「まず、口絵に雄鶏があるABCの本を買いたまえ。」 「二番目に荷車と二頭の牛をお金に変え、自分の服や、他に医者にかかわる物を全部買うんだ。三番目に『私はものしり博士です』という看板を作ってもらって家の戸口に立てるんだよ」お百姓は言われたことを全部やりました。しばらく、といっても大して長くないのですが、人々を診たあと、金持ちの領主がお金を盗まれました。すると、領主はこれこれの村にものしり博士がいて、お金がどうなったかわかるにちがいないときかされました。そこで
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099
ガラス瓶の中の化け物
昔、朝早くから夜遅くまで精を出して働く貧しい木こりがいました。やっといくらかお金を貯めたとき木こりは息子に、「お前はおれのたった一人の子供だ。おれは汗水流して稼いだ金をお前の教育に使うよ。お前がなにかまともな仕事を覚えれば、おれが年とって、手足がこわばり、家にいなければならなくなったとき、養うことができるよな。」と言いました。 そこで男の子は高校へ入り、熱心に学んだので教師たちは誉め、男の子は長い間そこにいました。2年終えたけれどまだ全部覚えきったわけではなかったとき、父親が稼いだ少しのお金が使い果たされてしまい、男の子は父親のところへ戻るしかなくなりました。 「あ~あ、もうお前にあげられない。この厳しい時世では毎日のパンを買うのに十分なだけで、それ以上は一ファージングも稼げないんだ。」と父親は悲しそうに言いました。「おとうさん」と息子は答えました。「そんなこと心配しないで。もしそれが神様のおぼしめしなら、将来ぼくの役にたつようになるんだよ。僕は早くそれに慣れようと思うよ。」父親が木を切って束ねる手伝いでお金を稼ごうと森へでかけようとすると、息子が「僕も一緒に行って手伝うよ。」と言いま
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100
悪魔の煤けた相棒
兵士はくびになって暮らしをたてるものがなく、どうしたらよいかわかりませんでした。それで森へ入って行きしばらく歩いていると、小人に出会いましたがその男は悪魔だとわかりました。小人は兵士に「どうしたのかね?とてもしょんぼりしているね。」と言いました。それで兵士は、「腹が減ってるのさ。だが、金がない。」と言いました。悪魔は言いました。「おれに雇われて仕えれば、一生食っていけるようにさせるぞ。七年仕えてそのあとは自由の身にしてやるよ。だが一つだけ言っておくぞ、それは、体を洗ったり、櫛を当てたり、ひげを切りそろえたり、髪や爪を切ったり、目から出る水をぬぐってはいけないということだ。」兵士は、「そうするしかないんなら、いいですよ。」と言い、その小人と一緒にでかけましたが、小人は兵士をまっすぐ地獄に連れていきました。 そこで小人は何をしなければいけないか兵士に話しました。地獄がゆを煮ている釜の下の火をかきおこし、家をきれいにし、掃いたごみをみんな戸の後ろにやり、なんでもきちんとしておかねばならない、しかし、釜の中を一度でものぞいたら、まずいことになるぞ、というのでした。兵士は、「わかった、気をつけよ
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